女優のシャーリーズ・セロンと俳優のトム・ハーディーは、共演した映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の撮影中、2人の間に確執があったことをThe New York Timesへ寄せた記事の中で明かした。
シャーリーズ・セロンは記事の中で、「今になって思い返してみると、トムがメル・ギブソンの役を引き継ぐというプレッシャーに対して、十分な理解を示してあげられなかったのね。とても勇気のいることなのに、共感してあげられなかった」と語り、「でも私も不安が大きかったから、最初の時点で壁を作ってしまったの。『お互い頑張りましょうね』って励ましあえればよかったのかもしれないけど、役柄と同じように、意地を張り合ってしまったのね」と付け加えた。
さらに、「撮影中には恐怖しかなかった。あんなに激しいアクション、これまでやったことがなかったもの。でも監督の頭の中には映画が出来上がっていて、私はそれを表現するしかなかった」と語った。
コアなファンが多い作品を30年ぶりに復活させるとあって、2人の肩にのしかかる重圧は相当なものだった。
主演をつとめたトム・ハーディーも、シャーリーズとの確執を認めている。「振り返ってみると、当時は考えることが多すぎて、頭がパンク状態だったんだ。ぼくたちが抱えていたプレッシャーは、相当大きなものだった。彼女はもっと経験豊富なパートナーを求めていたようだけど、ぼくはそれには及ばなかったしね。歳を取った今なら、うまくやれる自信があるんだけど」と語り、「ものすごい速さで展開していくストーリーを成立させるためには、細かな部分まで息を合わせていく必要があった。でも僕たちはいっぱいいっぱいだったけれど、お互いを信頼して1つの大きな作品を作らなければいけなかったんだよね」と当時を振り返った。