新型コロナウイルスの影響の中、ようやく決定した上海ディズニーランドの営業再開。しかし依然、ウォルト・ディズニー社は苦境に立たされている。cnbc.comなどが伝えている。
今月初め、ウォルト・ディズニー社は新型コロナウイルス感染拡大に伴いテーマパークの休園や物販の休止、クルーズ船のキャンセルが発生したことで、第2四半期は約10億ドルの損害が出ていると明かした。専門家によると、この損害は第3四半期以降も続くと考えられている。
経済専門家トッド・ユエンガー氏は水曜、「我々としては経済状況の改善のための見通しを立てたいところだが、ディズニー側から休園中の資金燃焼率や入場制限をした際の利益率など、十分な情報があたえられていない」と語った。
なお、1月から3月の間で上海ディズ二ーランドは2カ月近く休業した一方、パリと東京は数週間ほどの休業となった。
しかし4月以降は上海ディズニーランド以外全てのパークが休園することになる。上海ディズニーランドも規模を縮小しての再開だ。トッド・ユエンガー氏は、入場者数を制限して営業を再開した場合、経営にどのように影響するのかを正確に予測することは難しいとしている。
一方、ウォルト・ディズニー社は4月中旬以降、10万人の従業員に一時帰休を命じ、役員の報酬をカットすることで人件費を削減してきた。「削減した部分と今後の収益から考えると、毎月およそ10億ドルの損害が出ることになるだろう」と語った。
なお今後ほかのパークが営業を再開した場合、当面の間は入場者数の制限を行うようだ。一部ではこれまでの入場者数を50%減らした上で再開するとしている。またユエンガー氏は、「もし今後ウォルト・ディズニー社が経営危機に陥ったとしたら、銀行はあらゆる手助けをするだろう」と語った。
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