5月20日、フロリダ州オーランドにあるディズニーリゾートの一部、ディズニー・スプリングスが営業を再開することが決定。そのために感染防止策を徹底するようだ。hollywoodreporter.comが伝えている。
ディズニー・スプリングスは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、3月中旬より休園していた。再開に合わせ、自宅待機となっていた117名の従業員が土曜日から職場復帰することとなる。
労働組合UNITE HEREのエリック・クリントン氏は水曜、The Hollywood Reporter誌のインタビューに対し、「多くの従業員が、復帰に際し複雑な感情を抱いている。感染の不安と、経済的な不安の両方が存在するからだ」と答えた。
なお、営業再開は段階的に行われる見通しで、まずは下請け契約の土産店やレストランなどから始め、1週間後にディズニーの公式ストア等をオープンさせる予定だ。
またエリック・クリントン氏は、営業再開後は徹底的な感染防止策が取られることも語った。ゲストも従業員もマスクの着用と検温が義務付けられる。入場口ではスタッフとゲストの間に透明の仕切りが設置されることとなった。
残りの施設の営業再開日については明言を避けたクリントン氏だったが、先日上海のディズニーランドが営業を再開したこと例にあげ、「もし再開するとしたら、ソーシャル・ディスタンスや入場制限など、上海の感染防止策にならって実行することになるだろう」と語った。
なお、カリフォルニア州にあるディズニーランドについては営業再開の目途は立っていない。ウォルト・ディズニー社のCEOボブ・チャペック氏は、いつ営業再開ができるかわからず、その判断は州にゆだねられると語った。「できるだけ早く再開したいという想いはあるが、感染の状況を観なければならない。従業員についても、できるだけ早く復帰してもらいたいと考えている」とコメントしている。
また、フロリダ州にあるユニバーサル・スタジオ・オーランドも、今週末から一部営業を再開するとしている。こちらも、再開はシティーウォークのみとしたうえでゲストの検温とマスク着用を義務付ける。残りの施設は31日まで休業を続ける予定だ。