ディズニー大ヒット作品『アナと雪の女王』のブロードウェイ・ミュージカルが、新型コロナウイルスの影響により公演の再開を断念した。米Peopleなどが報じている。
現地時間5月15日、同ミュージカルのプロデューサーが今回の決定を発表。同時に、業界全体がシャットダウンしてしまったことによって、経済的影響があったと非難した。
公式ツイッターでは、「『アナと雪の女王』はブロードウェイに戻ってこないことをアナウンスすることは、とても胸が痛いです。セント・ジェームズ劇場で行われた合計851回のパフォーマンスで愛とマジックをみなさまに共有できたことに感謝です」と、感謝の言葉がつづられていた。
We are heartbroken to announce that Frozen will not reopen once Broadway returns. Thank you for the love and magic we've shared together during our incredible 851 performances at the St. James Theatre. Some people are worth melting for, and today our hearts melt with you. 💙 pic.twitter.com/uEvNYs2K92
— Frozen the Musical (@FrozenBroadway) May 14, 2020
ブロードウェイ・ミュージカル『アナと雪の女王』は、2018年3月22日にオープン。3月11日水曜日に行われた閉鎖前の最後の公演を含め、これまで825回の公演と、26回のプレビューが行われた。
ブロードウェイは3月12日、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏とブロードウェイ・リーグ(プロデューサーと劇場の所有者を代表する団体)の決定により、世界的な新型コロナウイルスの大流行を阻止するために劇場が閉鎖されていた。今回のシャットダウンはこれまでの歴史の中で最も長く、アメリカ同時多発テロ事件のときの一時閉鎖よりも上回っている。
また報道によると、公演が停止してから、舞台俳優やミュージシャン、裏方スタッフ、劇場案内係など、何千人もの人々が仕事を失っているという。
ブロードウェイの最高峰を祝う第74回トニー賞授賞式も、延期が決定している。毎年恒例だった同授賞式は6月7日に、ラジオシティミュージックホールからCBSで生放送される予定だった。