人気海外ドラマ「フルハウス」などで知られる女優のロリ・ロックリンは5月22日（金）、娘を有名大学に裏口入学させたとして有罪判決をうけ、罰金15万ドル（約1600万円）と2ヶ月間の服役を言い渡された。
ロリ・ロックリンとその夫でありファッション・デザイナーのモッシモ・ジャヌリは今回の判決を聞くため、それぞれオンラインで出廷した。
2人は昨年3月、娘2人を南カリフォルニア大学へ進学させるため、ボート競技の選手だと偽って推薦枠を得た上、約50万ドル（約5300万円）を支払ったとされていた。
この事件は元々、偽の慈善団体を設立していたウィリアム・リック・シンガー氏に多額の寄付金を支払うことで有名大学への裏口入学を斡旋してもらうという手口のもので、彼自身もFBIから長年にわたり目をつけられていた。ロリの刑も当初は懲役50年もあり得るのではないかと考えられていたが、司法取引を受け入れたことにより、結果的に2ヶ月間の服役と15万ドルの罰金、2年間の監視付き保釈と100時間の社会奉仕活動という比較的軽い処分となった。
また夫のモッシモ・ジャヌリも同様に司法取引を受け入れ、25万ドルの罰金と5ヶ月間の服役、2年間の監視付き保釈と250時間の社会奉仕活動を言い渡された。
さらに、今回が初犯であることと逃走や暴力の恐れがないことから実際の判決より短くなる可能性もあるという。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、刑務所への収容も制限していることから、自宅での服役となるようだ。
今回の裏口入学事件では他にも、「デスパレートな妻たち」などに出演していた女優フェリシティ・ハフマンが関与していたことも明らかになっており、昨年9月、禁固14日間などを含む実刑判決を受けている。
