マーベル・コミックの人気シリーズ『スパイダーマン』。少年ピーター・パーカーがクモに噛まれることによってスーパーパワーを得られるというストーリーで、1962年にコミックが誕生して以来、世界中から愛されている。しかしこのスーパーパワーを、現実世界でも持てるのではと勘違いしてしまった小さな少年たちが、入院する事態が起こってしまった。
NewYorkPostによると、ボリビアのチャヤンタ州出身の12歳、10歳、8歳の3人の少年は、クロゴケグモを発見。ピーター・パーカーのようにクモに噛まれることによって、スーパーパワーを手に入れることができると期待した3人は、自らクモに刺されにいったという。
3人はその後、近くの医療施設に母親とともに駆けつけ、小児病院へ移送された。咬傷の症状から回復するのに5日間かかり、先週の水曜日に退院したとのこと。3人とも無事に完全に回復したようだ。
クロゴケグモは世界で最も恐れられているクモの一種で、ナショナルジオグラフィックによると、北米で最も有毒な種。また、ガラガラヘビよりも15倍強力な毒液を持つと言われている。
映画やドラマなどは、子どもたちに強烈な魅力を与えている。今回の事態を受け、映画やドラマのストーリーが、少年の誠実な心を刺激してしまい、フィクションとリアルの違いがわからなくなってしまうことを、あるメディアが警告している。メディアが子どもたちに与える大きい影響については、これからも懸念されていくだろう。
『スパイダーマン』といえば、現在、トム・ホランドがピーター・パーカーを演じるMCUの『スパイダーマン』シリーズが大人気。これまで、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)の2作が公開され、待望の3作目は、2021年7月16日米公開予定とされていた。しかし、同スタジオは現地時間4月24日、公開日を2021年11月5日に延期したことを発表している。