アメリカの人気司会者であるジミー・ファロン(45)の名を使われたハッシュタグ「ジミー・ファロンは終わった (#jimmyfallonisoverparty)」がトレンド入りし、話題となっている。
ジミー・ファロンといえば、NBCの深夜のトーク番組「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン」の司会を務め、ハリウッドスターや大物セレブたちにインタビューをし、ゲーム企画を取り入れるなど、視聴者を楽しませる“愛されキャラ”の司会者としても知られている。
そんな彼を批判する内容のハッシュタグがトレンド入りしたのは、2000年の動画がきっかけ。黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台化粧「ブラックフェイス」をしてジミー・ファロンがNBCに出演しているものだ。
「彼が何をしたか知りたければ」と一本の動画が公開され、それに続いてツイッターでは「2000年にジミーがブラックフェイスをしていたことを知っているか」と、ブラックフェイスをしてコントをしたことが騒ぎに。しかし一方で「これはいつのもの?サタデー・ナイト・ライブ?20年前はだれもSNSなんてやってなかったから、話題にならなかったんだろうな。でも過去に焦点を当て批判するのはやめない?」との声も上がっている。
過去には、アシュトン・カッチャーがインド人をマネてコマーシャルに出演。議論を巻き起こし、人種差別であるという批判を受けてこのコマーシャルは中止になった。また『アイアンマン』シリーズでも知られる人気俳優のロバート・ダウニー・Jrが、2008年米公開の映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦(原題:Tropic Thunder)』で、黒人の役を演じるために皮膚整形で本物の黒人になってしまうという役柄を演じたたことでも、賛否両論を巻き起こしていた。
このようにブラックフェイスをすることは、かなりセンシティブな問題でもある。ソーシャルメディアが日常の一部と化した今、ネット上の批判的な攻撃は、過去の出来事も標的にされるようになってしまったようだ。