プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、過去12カ月間で3,740万ドル(約40億円)を稼いだことがわかり、同じくプロテニスプレーヤーのセレーナ・ウィリアムズを抜いて「1年間で最も高額を稼いだ女性アスリート」となった。
発表したForbs誌によると、大坂なおみ選手は大会賞金とエンドースメント契約を結ぶ企業との契約金の合計で、セレーナ・ウィリアムス選手を140万ドル(約1億5,000万円)上回った。現在彼女はナイキ、ボディーアーマー、日産、マスターカード、資生堂、ヨネックス、ハイパーアイスなどの企業とエンドースメント契約を結んでいる。
なおこれまでの年間最高額は、2015年に発表されたマリア・シャラポア選手の2970万ドル(約32億円)で、今回の大坂選手の記録をこれを大きく上回った。その後4年間に渡り、セレーナ・ウィリアムズ選手が年間で最も稼ぐ女性アスリートに選出されている。
また、大坂選手とセレーナ選手はForbs誌が発表する年間で最も稼ぐアスリートTOP100にも、唯一女性としてランクインしている。大坂選手は日本とアメリカの2つの国籍を所持していたこともあり、これまでどちらを選ぶのかに注目があつまっていたが、2020年の東京オリンピックでは日本代表として出場する事を発表した。オリンピックのスポンサーにとっては非常にありがたいニュースとなったようだ。なお、この大会は新型コロナウイルスの影響により2021年への延期が決定している。
彼女の1位獲得について、南カリフォルニア大学ビジネス大学院のデビッド・カータ―教授は「テニス界以外の人間からすれば、大坂選手はフレッシュでありながら素晴らしい経歴の持ち主だ。2つの文化の中で育ってきていることやまだ若干22歳であることが世界中の若者たちを惹きつける。結果として、世界的なスポーツ業界の象徴ともいえる存在になった」と語っている。