人気歌手カミラ・カベロが、自身が抱えている強迫性障害(OCD)の詳細や、どう対処しているかなどを赤裸々に綴った。
以前から不安症や強迫性障害を告白しているカミラ・カベロは「メンタルヘルス月間」である今月、WSJ.Magazineへエッセイを寄稿。そこで、インスタグラムなどのSNSでは見せないような不安やOCDの症状などについて明かした。
強迫性障害(OCD)は、不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神障害の一種。不快感や不安感を生じさせる観念が本人の意思と無関係に頭に浮かび、ときにはそれを打ち消すために無意味な行動を繰り返してしまう人もいる(手を何度も洗う、外出中に何度も家に戻って戸締まりをするなど)。
カミラは「これは私が来るまでママに話しながら泣いている写真。不安もたくさんあったし、OCDの症状も何度もあった。私とママはホテルでOCDについての本を読んだわ、本当に解放されたかったから。定期的に何度もしつこく来る不安は、私の日々を本当に辛いものにした」と、不安障害とOCDの症状に悩まされていたと告白。強迫観念と強迫行為を繰り返してしまうと書いたカミラは、これが原因で慢性的な頭痛や、夜眠れないなどという症状も併発したという。
「私の体は毎日ローラーコースターに乗っているように感じていた。でもそれを隠していて、周りの人に自分がどれだけ苦しんでいるかを見せないようにしていたの。でも私がある程度距離を取ろうとしているのはなんとなくわかったはず。親密な人は気づいていた」
「私が強くて器用で自信があると信じていてくれた人に、弱いということを知られたくなかった。もし私が自分のメンタルヘルスで苦しんでいることや、自分と葛藤していることを正直に明かしたら、人は私をおかしいって思うんじゃないか、強いわけじゃないって思われるんじゃないか、色々できない人だと思われるんじゃないかといつも頭の中の声がささやいていた。同時にその声は、自分の傷を隠すことが最もかんたんな解決法だとも言っていた」
しかし「これらの全てが本当じゃなかった」と気づいたというカミラ。「頭の中は常に雑念があったし、それに対処するのにいっぱいいっぱいだった。行動して、自分のマインドをコントロールして、自分の人生を生きる必要があるとわかったの」と気づいたと言い、プロフェッショナルの助けを借りることを決めたという。セラピーや瞑想、呼吸法など数ヶ月もの時間をかけたという彼女は「自己愛(自分はなにがあっても幸せ、愛、喜びに値すると信じること)や自分を大切にすること(自分を責めることをやめること)、自分を発見すること(自分を呼び覚ます)が大切だった」と書いた。
カミラは自分が抱えている苦しみを世間に公表することで、「自分自身とつながることができ、健康になった」といい、「今私は不安と友だちになった。彼女(不安)の話を聞くの、彼女は私を守ろうとしているからね。でも気にしすぎない。そして彼女に何かを決断させることは決して無い」と、症状との付き合い方を学んだと綴った。