アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、警察に首を圧迫され亡くなった事件で、マイケル・ジャクソンの娘であるパリス・ジャクソンが、あることに注意喚起を促した。
パリス・ジャクソンは5月29日金曜日、ジョージ・フロイドさんのイラストとともに長文を投稿。「なんの理由もなく罪のない命が奪われることに、心が悲しみに打ちひしがれています」と心境を綴ったパリス。「私はショックを受けているのではなく、激怒しています。これは衝撃的な出来事ですが、それでも何度も起こっている。それなのにまだなんの変化もないのですか?あとどれだけのジョージ・フロイドが?あとどれだけのトレイボン・マーティンが?」とジョージ・フロイドさんだけでなく、過去に射殺されてしまったアフリカ系アメリカ人のトレイボン・マーティンさんの名も使ってコメントした。
「2015年に非武装のアフリカ系アメリカ人が100人以上射殺され、その数はその後も増加しているに違いありません。これは許されないことです。そして人々が動画をリポストすることも、許されることではありません。トラウマポルノ(動画)を広めるよりもストーリーを広めて。このようなことは長い間起きている。善人の最後の瞬間を悪用することは無礼です。動画をリポストした人々は、別の同じような事件が発生するまで、またこのようなことを忘れます。いい加減にして。敬意を払ってよ」と、動画をリポストすることに対しての注意喚起を促した。
問題の事件は5月25日(月)、ミネソタ州ミネアポリスにて、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、偽札を使ったのではないかという疑いで、警官は車にいたジョージさんに車から離れるよう命じたところ抵抗したとして手錠をかけ、そのまま地面に押さえつけた。ジョージさんは無抵抗であったにもかかわらず、警察は彼の首をヒザで圧迫。ジョージさんは「息ができない」「殺さないで」と訴えかけ、周囲も「危険だ!」「足を離すんだ!」と訴えるも警官は無視。救急車が駆け付けたもの、ジョージさんはそのまま亡くなってしまった。