人気歌手のカミラ・カベロとショーン・メンデスが、白人警察官に殺害された黒人男性ジョージ・フロイドさんに関するプロテスト(抗議活動)に参加しているところがカメラにおさめられた。
5月25日(月)ミネソタ州ミネアポリスにて、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイド(46)が、偽札を使ったのではないかという疑いで警官は車にいたジョージさんに車から離れるよう命令。その際抵抗したとして手錠をかけ、そのまま地面に押さえつけた。
ジョージさんは無抵抗であったにもかかわらず、警察は彼の首をヒザで圧迫。ジョージさんは「息ができない」「殺さないで」と訴えかけ、周囲も「危険だ!」「足を離すんだ!」と訴えるも警官は無視。救急車が駆け付けたものの、ジョージさんはそのまま亡くなってしまった。ジョージさんを殺害した元警官のデレク・ショーヴィンはその後第3級殺人罪などの罪で起訴され、現在はミネソタ州の刑務所にいる。
これを受け、アメリカ全土では人種差別に抗議をするプロテスト(抗議活動)が各地で行われており、またSNSでは「#黒人の命は重要」といったハッシュタグも使用され多くの人が声をあげている。週末にはアリアナ・グランデやホールジーらアーティストもプロテストに参加している姿が見られている。
歌手のカミラ・カベロと、交際相手のショーン・メンデスも5月31日、現在自宅待機を行っているフロリダ州マイアミで行われたプロテストに参加。「黒人の命は重要」と手書きで書かれたダンボールの看板を掲げ、多くの人とともに街を練り歩いた。カミラは白のクロップトップにジーンズという装いで、ショーンは上下共に黒で統一している。
Wouldn’t be a Miami event without a few celebrities. Here’s Camila Cabello and Shawn Mendes in the crowd pic.twitter.com/CuxGgYmtGU
— Bianca Padró Ocasio (@BiancaJoanie) May 31, 2020
プロテストの様子
The crowd is standing in front of the Federal Detention Center downtown at 33 NE 4th Street. They are chanting “Free them all!” the protesters are chanting.
Detainees are banging on their windows. pic.twitter.com/j8TUDvIbu0
— Bianca Padró Ocasio (@BiancaJoanie) May 31, 2020
カミラとショーンはそれぞれフロイドさん殺害の事件についてSNSでもコメント。カミラは「フロイドさんの動画を見て、ずっと言葉を探していた・・・ジョージ・フロイドさんのご家族を始め、大切な人を奪われてしまった数え切れないほどの黒人のご家族に心からお悔やみを申し上げます」「変わることが必要で、こんなときに黙っていられない。他人の痛みに無関心な社会を受け入れてはいけない」とコメント。
またショーンもSNSで「助けを求めて泣くフロイドさんの声を聞くと、骨まで凍り付くような感覚を覚え、そして心が張り裂けます。このような不公平が起き続けていることを残念に思います。人種差別に絶えず対処し続けなければいけない人生がどんなものか想像もできません。ぼくは白人という立場として、この問題の一部であることを認識しています」「これは私たちの未来の子供たちが住む世界ではありえません。変化の時間が延び延びになっていますし、変化が実現するまで私たちは休むことはできません」と綴っている。