ドラマ「リバーデイル」など出演の人気俳優コール・スプラウスが、白人警官に殺害された黒人男性ジョージ・フロイドさんに関するデモに参加し、逮捕されていたことがわかった。
米時間5月25日(月)、ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドさんが警察官のデレク・ショーヴィンに首を圧迫され、そのまま亡くなるという悲惨な事件が起きた。無抵抗の被害者を拘束し、首を膝で押さえつけた警察官は、フロイドさんが「息ができない」と助けを求めたにもかかわらず、それに応じず死に至らしめた。またフロイドさんが黒人で、警官が白人であったことから、人種差別の象徴ともいえるこの事件に対し、全米各地で抗議デモが行われている。
コール・スプラウスは、6月1日にインスタグラムを更新。先週末に米カリフォルニアのサンタモニカで行われた抗議デモに参加したことを綴ったコールは「僕自身も含む、平和的にデモを行っている人々が昨日サンタモニカで逮捕された」と、サンタモニカで逮捕されたことを明かした。
続けてコールは「貪欲なメディアがこの件(デモ)をまるで僕が主役かのように書く前に、自分からはっきりと言います。“黒人の命は重要(Black Lives Matter)”。平和、暴動、略奪はプロテスト(デモ)の正当な形です。メディアは昔から最も衝撃的なものだけを報道していて、それこそがアメリカの差別主義が長きに渡って、意図的に続けられている証明です」と書き、アメリカにおいて人種差別が続いているのは、人々の目を引くものだけを報道するメディアの意図的なものだと主張した。
今回のデモもアメリカ各地で行われていたが、ニュースに取り上げられるのは国民がパトカーを破壊したり壁に「BLM(Black Lives Matter)」と書く姿など、衝撃的なものばかりであった。ほとんどのデモが平和的に行われたといった事実をニュースにする媒体はそう多くなく、コールのような著名人たちが「平和的デモも取り上げてほしい」といった声をあげている。
「こういうのをメディアは取り上げない!」と、平和的なデモの動画を投稿するユーザー
this is the Long Beach protest! this is what the media won’t show! pic.twitter.com/C0tyzzs8m3
— lina (@hrryscorpio) May 31, 2020
「警察にこの場所を去るという選択肢を与えられて、もし退却しなければ逮捕すると言われた。僕たちの多くが帰ろうとしている中で、他の警官たちが僕らのルートをブロックしてたんだけど、彼らが僕たちの手首を縛った」と、逮捕された瞬間の詳細を振り返ったコール。最後にはBLM(Black Lives Matter)ムーブメントに関するわかりやすい文章や寄付に関するリンクを、インスタグラムのストーリーに投稿すると綴った。