人気ドラマ「glee/グリー」に、主人公レイチェル役で出演した女優のリア・ミシェルに対し、同作で共演した女優サマンサ・ウェアやほかの俳優たちが、彼女から差別を受けたと告発し波紋を呼んでいる。
5月29日、リア・ミシェルは現在世界中で議論されている「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」運動に関してツイート。この運動は、先日黒人男性のジョージ・フロイドさんが無抵抗であったにもかかわらず、白人警官に首を圧迫され殺害されたことがキッカケで起こったもので、黒人に対する人種差別をやめようと呼びかけ、行動するムーブメント。アメリカ各地でデモ活動も行われており、ドナルド・トランプ米大統領もコメントするなどかなり深刻な事態となっている。
そんな中、リア・ミシェルもこの件に関し「ジョージ・フロイドさんがこんな目に遭うなんて不当。こんな事件は初めてではないし、終わらなければならない #黒人の命は重要」とツイートした。
これに対し、「glee」のシーズン6で共演した女優のサマンサ・ウェアがリプライ。そこで「爆笑。あなたは私のテレビデビューを地獄みたいにしてくれたの覚えてる?私は絶対に忘れない。あなたはチャンスがあれば私の“ウィッグにクソ”してやるって全員に言ってたでしょ。トラウマ的な自覚なき差別を見て、ハリウッドでの成功というものに疑問を覚えた・・・」と、リアから“自覚なき差別”を受けたこと、彼女に言われた衝撃の言葉などを告白した。
またサマンサのコメントに対して「デイブレイク~世界が終わったその先で~」出演で知られるジャンテ・ゴッドロックも「誰か“ゴキブリ”って言った?その言葉って彼女(リア)がgleeの撮影現場でバックグラウンド(後ろにいる目立たない俳優たち)のことをそう呼んでたよね。でも今うちらも成長して、バックグラウンドなんて言葉は永遠に使わないけど・・・」と、リアがgleeの撮影現場のエキストラ的なキャスト(バックグラウンド)を“ゴキブリ”と呼んでいたと驚きのコメントをした。
did somebody say cockroaches? because that’s what she used to refer to the background as on the set of glee. but we grow up and we don’t stay background forever sooooo…
— Jeanté Godlock (@jeantegodlock) June 2, 2020
また2014年にgleeに出演した俳優ダビエ・スネルも「あんたは、僕をほかのキャストと一緒の席に座らせてくれなかったよね、僕は仲間じゃないって。ファックユー、リア」と直接的にリアに訴えた。
大人気ドラマの主人公であったリア・ミシェルに対する告発にファンは困惑。シーズン1から主要キャラのメルセデス役を演じたアンバー・ライリーはツイッターにて、言葉の代わりにGIFを連投。最後には「前に進もう」と書いてあるGIFを使用し、意味深なツイートとなっている。
— Amber Patrice Riley (@MsAmberPRiley) June 2, 2020
#DefundThePolice #prosecutekillercops #BlackLivesMatter pic.twitter.com/8l1KzU8cEv
— Amber Patrice Riley (@MsAmberPRiley) June 2, 2020
共演者複数人から“自覚なき差別”の声があがっているが、一体彼らの主張は真実なのだろうか。リア本人からのコメントはまだ出ていない。