亡くなったジョージ・フロイドさんの娘の母親であるロキシー・ワシントンさんが会見を行い、悲痛な胸の思いをカメラの前で語った。
5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、白人警察官の不当な拘束によりアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが命を落とす事件が起きた。人種差別の象徴ともいえるこの事件は全米に大きな衝撃を与え、各地で「#BlackLivesMatter(黒人の命は重要だ)」とメッセージを伝えるため抗議活動が行われている。
そんな中、ジョージ・フロイドさんの娘のジアナちゃんの母親であるロキシー・ワシントンさんが会見を行った。
"I'm here for George because I want justice for him. I want justice for him because he was good," says Roxie Washington, the mother of George Floyd’s daughter. https://t.co/1OPKxPkqSw pic.twitter.com/vGkL4hg08J
— ABC News (@ABC) June 2, 2020
ロキシーさんは涙を流しながら「今はとても言葉をまとめられないから、多くを言う必要はありません。でも、これはあの警官たちが奪ったものであるとみなさんに知ってほしかったのです。結局彼らは家に帰り、家族と一緒にいます。ジアナはもう父親がいないのです。彼は彼女の成長をもう見ることはできないし、卒業式も見れない。彼はもう娘のバージンロードも一緒に歩くことはできません。なにか問題があれば、彼女は父親が必要です。でももういないのです」と、悲痛な胸の内を語った。
さらにロキシーさんは「私はジアナのため、そしてジョージのためにここにいます。なぜなら彼のための正義を求めているからです。だれがどう思おうが、彼はいい人だった。だから彼のための正義が欲しいのです。この子がその証明です。彼はいい人間だったのです」と、ジョージさんのための正義を訴えた。
そして声明の後、ロキシーさんは出席者たちに、彼が娘に会ったときのことはこれからもずっと思い出すだろうと明かし「彼は娘を持ててとても幸せでした。私が働きに出ている間、彼は寝ていても彼女の夜泣きを聞くと起きて、彼女のところに行っていました。今でもその時の写真を持っています。彼は娘も愛していた。彼はとても彼女のことを愛していたんです」と語った。
また娘のジアナちゃんは抗議デモにも参加しており、担当弁護士のクリス・スチュワート氏がその動画を公開。動画ではジアナちゃんが「私のパパは世界を変えたの!」と誇らしくコメントしている。