人気ドラマ「glee/グリー」で、主人公レイチェル役をつとめた女優のリア・ミシェル。先日、同作の共演者たちがリアから“自覚なき差別”を受けていたと告白し、ファンに衝撃を与えた。これを受けリアが謝罪文を投稿した。
5月29日、リア・ミシェルは現在世界中で議論されている「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」運動にSNSで参加し、「ジョージ・フロイドさんがこんな目に遭うなんて不当。こんな事件は初めてではないし、終わらなければならない #黒人の命は重要」とツイート。人種差別に反対である意思を示した。
しかし「glee」で共演者した女優のサマンサ・ウェアはこのリアの投稿に対し「爆笑。あなたは私のテレビデビューを地獄みたいにしてくれたの覚えてる?私は絶対に忘れない。あなたはチャンスがあれば私の“ウィッグにクソ”してやるって全員に言ってたでしょ。トラウマ的な自覚なき差別を見て、ハリウッドでの成功というものに疑問を覚えた・・・」と、リアから“自覚なき差別”を受けたこと、彼女に言われた衝撃の言葉などを告白した。
これをきっかけに他の共演者たちも次々と「リアはエキストラのことを“ゴキブリ”と呼んでいた」「仲間ではないと言われ、一緒のテーブルに座らせてくれなかった」などとツイート。さらにシーズン1からメインキャラのブリトニー・ピアーズ役を演じた女優のヘザー・モリスも「彼女は長い間他人に対し失礼な態度だった。告発されるべき」などと投稿し、ファンを始め世間を驚かせた。
これを受け、リア本人が謝罪文を投稿。彼女は「ここ数週間で学んだ最も重要な教訓は、様々な人の観点をじっくり聞き、学んで、彼らが直面している不正に関して話すということです。先日のツイート(ジョージ・フロイドさんについてのもの)は、有色人種の友人やコミュニティに対してサポートを表すためにしたものです。しかし私が受け取ったレスポンスは、私の共演者への振る舞いに対し彼らがどのように感じ取ったかを考えさせられるものでした」と書いた。
「あのような事を言ったことは覚えていませんし、人をバックグラウンドや肌の色で見下したこともありません。でもそれは関係なくて、重要なのは私が人を傷つけるような行動をしていたということです。私の(キャスティングの)ポジションが優遇されていたものだったから、相手に“不適切だ”と思われるような振る舞いをしていたのか、もしくは私の未熟さや意味もなく難しい性格になっていたのか、どちらにせよ私の振る舞いやそれによって傷ついた人へ謝罪します」
「私達はみな成長して変わることができるし、ここ数ヶ月私は自分の欠点をかなり反省しました」
「私は後数ヶ月で母親になるし、より良い自分になって自分の行動に責任を取る必要があることはわかっています。子供のお手本になって、自分の教訓や過ちを子供に教え、彼らもそれから学ぶために。私に対する批判の数々に目を通し、学び、とても申し訳なく思っています。同時にこの体験から、将来はより良い私になります」
謝罪をしたリアだが、「言ったことを覚えていない」と書くなどファンにとっては疑問に思う点もあるようで、一部は「今まで見た中で最悪の謝罪文」や「この場におよんでまだ白人の特権を使ってる・・・テレビで二度と見たくない」など痛烈に批判する人も。もちろん「リアが嫌いならフォローをはずせばいいだけ!」と擁護するファンもいる。
リアはこの件で、広告塔をつとめていた食品宅配サービス「HelloFresh」を解雇された。今後の彼女のキャリアはどうなっていくのだろうか。