「ザット’70sショー」などで知られる人気俳優のアシュトン・カッチャーが、現在論争を巻き起こしている「AllLivesMatter（すべての命は重要）」について涙ながらにメッセージを発信した。
現在、黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に殺害された事件がきっかけで、大規模な抗議活動が行われている。「BlackLivesMatter（黒人の命は重要）」というスローガンを掲げた抗議活動が過激化する一方で、「AllLivesMatter（すべての命は重要」というスローガンも作成され、両方の支持者が対立して激しい論争を繰り広げている。
そんな中、「AllLivesMatter（すべての命は重要）」は論点がずれることを動画で訴えたアシュトン・カッチャー。彼はインスタグラムに投稿した動画の中で「 『All Lives Matter』を投稿している人々が、叩かれるべきではなく、彼らは教育を受けるべきだと思う」とコメントした。
就寝前、こどもたちに絵本を読み聞かせる際、息子のディミトリではなく娘のワイアットがいつも先に絵本を読まれる事に対し、ディミトリが疑問を持ったという。するとアシュトンは、「僕と君にとって、女性はいつも最優先なんだ。なぜなら、この世には女性を優先することなんてまったく気にしない人がいるから。だから、僕たちにとっては女性は最優先なんだ」と教えたのだそう。
この経験を今回の騒動と重ね合わせ「『BlackLivesMatter（黒人の命は重要）』について言えば、『AllLivesMatter（すべての命は重要）』を掲げている人の中には、黒人の命をまったく気にしない人がいる。だから僕たちにとって『BlackLivesMatter（黒人の命は重要）』なんだ」と涙ながらに訴えた。
この投稿には「この動画にイライラさせられる。だって、全員の命が重要でしょ。今まさにテロが起ころうとしているのよ」と批判の声がある一方で「アシュトンが言ったことは真実だ」「ありがとう」など、彼を支持するコメントも相次いでいる。
