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「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」運動で、ケンダル・ジェンダー出演の過去のペプシのCMが話題に! その理由とは[動画あり]

批判を受け公開中止となったペプシのコマーシャル NEWS
批判を受け公開中止となったペプシのコマーシャル

Black Lives Matter(黒人の命は重要)」のムーブメントで、人気モデルのケンダル・ジェンナーが出演した過去のペプシのコマーシャルが再び話題となっているようだ。

SNSの普及により、人々の声がものすごい速さで、世界中に広まるようになった。「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」のムーブメントも現在は世界中に広まりを見せており、SNSが持つパワーを実感することができる。

先月25日、ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが白人警察官によって不当に拘束され、殺害された。その様子を撮影した動画はSNSによって瞬く間に世界中に拡散され、そのあまりにも残酷な内容から人種差別や社会的正義を訴えるデモが米国各地で発生した。デモの様子も、SNSを通じて世界中から見ることができるのだ。これにより、多くの人々が人種差別の真実を知り、「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」のムーブメントに対し寄付をしたり、政府に対して変化を求めて声を挙げることができるようになっている。

そんな中、デモ隊が警察官に対し、ペプシの缶を手渡す写真がツイッターに公開された。2017年4月に放送されたペプシのCMからの1枚だ。出演しているのは、モデルのケンダル・ジェンナー。

このCMは、「平和」と「会話をしましょう」という看板を掲げるデモ隊に加わったケンダル・ジェンナーが最前列に立ちはだかり、ペプシの缶を警察官に手渡すことにより、平和的に解決するというものだった。

https://twitter.com/WhattUpJT/status/1265624548764004354?s=20

そして、このCMが放送された直後から批判が殺到した。マーティン・ルーサー・キングJr.の娘バニース・キングも、抗議活動を軽々しくとらえており、「数百年にわたって議論を呼んできた問題が、このようなおとぎ話で解決するわけがない」と批判していた。

ペプシ側は、「平和と理解と統一を訴えるものだった」としながらも、「問題を軽々しす捉える意図はなかったが、方法を誤っていた。巻き込んでしまったケンダル・ジェンダーにも申し訳ない」と釈明し、その後すぐCMを取り下げた。

しかし放送から3年後、今回のジョージ・フロイドさんの事件を受け、このCMが再び話題に上ったのだ。

多くは暴力的な警察官への抗議として、このCMの動画や写真がアップされるようになった。CM内のケンダルのように、警察官にペプシを手渡そうと試みた者もいたが、その反応はCMのようにうまくはいっていないようだ…。

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