抗議デモに参加していた高齢男性が、警官2人に突き飛ばされケガを負ったことで、警官たちは停職。暴行罪で起訴されることとなった。
5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、白人警察官の不当な拘束によりアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが命を落としてしまった事件が起きた。人種差別の象徴ともいえるこの事件は、現在アメリカ国内はじめ世界中で「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」を訴える抗議デモが行われている。
6月4日、米ニューヨークのバッファローにて、市役所の外で抗議デモが行われ、そこでは取り締まる警察官が数十人いたのだが、とある高齢男性(75歳)が警察の方へ何かを話しながら向かって歩いていくと、2人の警官は男性を突き飛ばし、男性はそのまま転倒。後頭部や耳から血を流すも警官たちは素通りし、これがネット上に公開されると多くのバッシングの声があがり、人気DJのゼッドも「このかわいそうな高齢男性は、“すべって転んだ”と警官に言われた。でも映像の中で明らかに突き放されてるじゃないか。男性を突き飛ばした警官の名前はアーロン・トルガルスキー。彼は即解雇&起訴されるべき」とツイートした。
※衝撃的な内容を含むため、閲覧には注意してください。
https://twitter.com/WBFO/status/1268712530358292484?s=20
男性はその後病院に運ばれ、容態は安定し、無事であることが確認された。
この事件を受けバファロー市長のバイロン・ブラウン氏は、6月5日、この警官2人を停職にしたと発表した。
その後、この2人の警官ロバート・マッケイブとアーロン・トルガルスキーは、男性を突き飛ばし負傷させたとして、第2級暴行罪で起訴されることとなった。しかし2人は無罪を主張。拘束はされず、来月20日に裁判所に出廷するという。
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