人気歌手のレディー・ガガが、オンライン卒業式「Dear Class of 2020」に出演し、若者たちへメッセージを送った。
Congratulations to the class of 2020. pic.twitter.com/FANc3jqWqb
— Lady Gaga (@ladygaga) June 8, 2020
米時間6月7日、オンラインイベント「Dear Class of 2020」が開催。今年は新型コロナウイルスの影響で多くの卒業式が中止になってしまっているが、その代わりにオンラインという形で卒業式が開催され、多くのセレブたちが卒業生をサポートし、6月7日の回ではテイラー・スウィフト、オバマ元米大統領、ケイティ・ペリーらが出演を果たし、卒業をお祝いした。
レディー・ガガは、6分35分に渡るロングスピーチを披露。ガガが主に訴えたのは、長年にわたり繰り広げられてきた人種差別に関する問題と、いかにして解決していくかについてだった。
5月25日にアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが白人警察官によって殺害されるという事件が起きて以降、全米各地では毎日のように抗議デモが行われている。
彼女は卒業生たちに「今、みなさんが目の当たりにしているものは、この国が変革を迎えようとしているまさに歴史的な瞬間です。みなさんはとても大きく、そして重要な社会の変化の中にいます。この変化のスピードは遅く、時には忍耐も必要でしょう。しかし変化は確実に起きています。それも、いい方向に」と訴えた。
さらに、「私たちみんなが、この変化に関わることができます。そして、どのような行動をとるべきなのか考えることができるのです。私は、このスピーチを聞いているみなさんこそが、実際に行動を起こせる人たちだと信じています。あなたたちは、種のような存在だからです。現代とは異なる、美しく愛に満ち溢れた新しい世界という森で、これから大きく成長する種なのです」と語りかけた。
そしてレディー・ガガは、今後人種差別を撤廃していくためには、3つのポイントが重要だとも付け加えた。それが、時間、努力、神の恵みだという。
「時間と努力については、私たち次第でコントロールできるものです。ただ、神からの恵みはコントロールできませんよね。でも、1人1人が神を信じ祈り続けることで、神は見放すことなく愛を広めてくださると考えているのです」と語った。