先週土曜、CNNは人気子供番組「セサミストリート」とタイアップし、子供たちとその家族に向けて人種差別問題について知識を深める特別番組「Coming Together: Standing Up to Racism. A CNN/Sesame Street Town Hall for Kids and Families(原題)」を放送した。
“Not all streets are like Sesame Street. … What we are seeing is people saying 'enough is enough.' They want to end racism.”@Elmo’s dad Louie explains why people are protesting across the US. https://t.co/icV04F4FNW #CNNSesameStreet pic.twitter.com/1efrMAzZ8V
— CNN (@CNN) June 6, 2020
5月25日に、ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害されるという事件が発生して以降、全米各地で「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」と掲げた抗議デモが行われている。
この番組でも、人種差別や抗議デモがテーマとなった。番組では「セサミストリート」のキャラクターのエルモとその父親のルーイが、現在の問題をわかりやすく説明した。
そもそも「デモ」という行動がわからないエルモに対し、ルーイは、「デモというのは、何がに反対したり、怒りの気持ちを持っている人々が、その思いに気付いてもらうために起こす行動だよ。デモをすることで、人々がお互いの気持ちを理解して、より良くしていくために一緒に考えることができるんだ」と説明。そして、デモが起こる原因の1つに、人種差別の問題が根強くあることも伝えた。
さらに人種差別が理解できないエルモに対してルーイは、「人種差別というのは、誰かが人の肌の色や見た目によって、平等でない扱いをしてしまうことだよ」と語りかける。しかし、見た目が黒や茶色、紫など様々な友人達を持つエルモにとって、見た目で差別が発生することに驚きを隠せない様子。
そこでルーイは、「エルモ、全てのストリートが、セサミストリートのように平和で愛と尊敬に溢れているわけではないんだよ。世界を見渡してみると、有色人種、特にアフリカ系アメリカ人の人々が、見た目や文化、人種によって不平等な扱いを受けている国がある。多くの人々が、人種差別を終わらせるために『もうたくさんだ』と声を上げているんだ」と伝えた。
この説明を受け、エルモも人種差別の撤廃と全ての人々が平等に扱われることを訴えた。