人気歌手テイラー・スウィフトが、世界中で問題となっている人種差別問題に複数のツイートを通し訴えかけた。
今年5月、無抵抗であったにもかかわらず白人警官に首を圧迫され殺害された黒人男性のジョージ・フロイドさん。人種差別の象徴ともいえるこの事件をきっかけに、アメリカをはじめ全世界で人種差別に抗議する「Black Lives Matter(黒人の命をないがしろにするな)」の運動が始まり、また著名人たちも彼らの影響力を善のために使い、平等を強く訴えたりデモに参加している。
テイラー・スウィフトも声をあげてきた有名人の一人。彼女は今回もツイッターにて連続でツイートした。
6月9日、テイラーは「人種的不正が地域や州の政治にしみこんでいる。これは”絶対に”変えなければならない。ポリシーが変わるには、警察の暴行や、いかなる人種差別とも戦う議員に私たちが投票する必要があります」と、人種的不正が地域や州のトップである政治にすでに根付いてしまっていると意見。
Racial injustice has been ingrained deeply into local and state governments, and changes MUST be made there. In order for policies to change, we need to elect people who will fight against police brutality and racism of any kind. #BlackLivesMatter
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 9, 2020
また別のツイートでは、バラク・オバマ前大統領が書いた記事をリンクで貼り、州や地域レベルで変えていくことについて書かれているとシェアした。
This article written by @BarackObama is a fascinating read about changing policy at the state and local levels. https://t.co/kwwFjaXCuC
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 9, 2020
さらに彼女は、選挙で投票をすることの重要性をファンに呼びかけ。「2020年の選挙で、郵送投票を全員ができるようになるよう、戦う必要がある。自分の健康か、意見を届けるかの選択をしなければならないなんておかしい」と書いた。
We need to fight for mail-in voting for the 2020 election. No one should have to choose between their health and having their voice heard. https://t.co/4ImsKW1fQN
— Taylor Swift (@taylorswift13) June 9, 2020
ジョージ・フロイドさんをキッカケにはじまった大規模なデモの中には、一部暴徒化するものもあったため、ドナルド・トランプ大統領はこの暴力的なデモに関し「この“悪党たち”は、ジョージ・フロイド氏への追悼を不名誉にしており、今後こんなことは起こさせない。ティム・ウォルツ知事と話し、軍は知事を全面的に支援することを伝えた。どんな困難であろうと、私たちはコントロールする。略奪が始まれば、銃撃を始める。以上!」と警告ツイート。
これに対しテイラーは「大統領就任期間ずっと白人至上主義と人種差別を掻き立てておいて、暴力で脅す前に道徳的に優れているというフリをするの?『略奪が始まれば、銃撃を始める』ですって?11月の大統領選ではあなたを落選させる」と痛烈批判し、またトランプ大統領をタグづけし直接送りつける形でツイートした。
After stoking the fires of white supremacy and racism your entire presidency, you have the nerve to feign moral superiority before threatening violence? ‘When the looting starts the shooting starts’??? We will vote you out in November. @realdonaldtrump
— Taylor Swift (@taylorswift13) May 29, 2020
アメリカ合衆国の大統領選挙は今年の11月。テイラーを始め、多くの著名人が国を変えようとパワフルに訴えかけている。