白人警官に殺害されたアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんの追悼式が行われ、人気俳優のチャニング・テイタムやジェイミー・フォックスらが出席した。
ジョージ・フロイドさんは、米時間5月25日（月）、ミネソタ州ミネアポリスで白人警察官のデレク・ショーヴィンに7分以上にわたり首を圧迫され、そのまま亡くなった。無抵抗の被害者を拘束し、首を膝で押さえつけた警察官は、フロイドさんが「息ができない」と助けを求めたにもかかわらず、それに応じず死に至らしめた。人種差別の象徴ともいえるこの事件に対し、全米各地で抗議デモ「BlackLives Matter」が行われ、人種差別をなくそうという運動が絶えない。
そんな中、ジョージ・フロイドさんの追悼式がアメリカの3ヵ所で行われることが明らかになり、6月8日に彼が育ったテキサス州ヒューストンで行われた追悼式には、チャニング・テイタムとジェイミー・フォックスらが出席したようだ。
Around 500 mourners are gathered for the funeral of #GeorgeFloyd, including his brother, son, Cal McNair, and actors Jamie Foxx and Channing Tatum. #RememberingGeorgeFloyd 🕊 pic.twitter.com/3oTubw3YoL
— 93.7 The Beat (@937thebeat) June 9, 2020
また、彼らのほかにフロイドさんの友人であった元NBAスターのスティーブン・ジャクソンが出席。さらに歌手のニーヨがパフォーマンスをした。
ニーヨはパフォーマンス中に、言葉を詰まらせ、涙を懸命に堪えながら歌い上げた。一般の人々が参加できたこの追悼式では、約500人ほどの参列者が集まったという。また、新型コロナウイルスの感染を懸念し、人々が席を空けて座り、マスクを着用している姿も見受けられた。
現在、アメリカのみならずイギリスやドイツなど世界各国に広がっている「#BlackLivesMatter（黒人の命は重要）」の抗議デモ。ジョージ・フロイドさんの事件をきっかけに、これまで人種差別に対して、沈黙を貫いていた人も、強いメッセージを発信しはじめている。
