歌手のニーヨ(40)が、殺害されたジョージ・フロイドさんの追悼式で、ボーイズIIメンの「It’s So Hard to Say Goodbye to Yesterday」をアカペラでパフォーマンスした。
5月25日(月)、ミネソタ州ミネアポリスで、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、白人警察官のデレク・ショーヴィンに8分近くヒザで首を圧迫され、そのまま亡くなるという悲惨な事件が起きた。フロイドさんが無抵抗であり、「息ができない」と何度も訴えかけたにも関わらず死に至らしめた残虐な事件に、人種差別の象徴だとして全米各地で抗議デモ「Black Lives Matter(黒人の命は重要だ)」が行われている。
そんな中、6月9日(火)、テキサス州ヒューストンにて、ジョージ・フロイドさんの追悼式が行われた。そこでは歌手のニーヨが登場し、ボーイズIIメンの「It’s So Hard to Say Goodbye to Yesterday」をアカペラでパフォーマンスした。同曲は大切な人との別れを歌った切ないバラードソングとなっている。
パフォーマンスの前にニーヨは、「今50の州が同時に抗議デモを行っている。フロイドさんは世界を変えた男性だ。世界をよりよく変えてくれたんだ。犠牲を払ったジョージ・フロイドさんに感謝します」と語り、またニーヨはフロイドさんを想い、パフォーマンスの途中、涙ぐみ止まってしまう場面も見られた。
一般の人々が参加できたこの追悼式では、約500人ほどの参列者が集まり、フロイドさんの友人であった元NBAスターのスティーブン・ジャクソン、俳優のチャニング・テイタムや、ジェイミー・フォックス、元ボクシング世界チャンピオンのフロイド・メイウェザー、元副大統領のジョー・バイデンらも参列した。