先日、「glee/グリー」で主人公レイチェルを演じたリア・ミシェルに対し、嫌がらせを受けたと告発した共演者のサマンサ・ウェア。彼女が今回、撮影当時のリアのさらなる詳細を明かした。
6月2日、リア・ミシェルに対しサマンサ・ウェアは「あなたは私のテレビデビューを地獄みたいにしてくれたの覚えてる?私は絶対に忘れない。あなたはチャンスがあれば私の“ウィッグにクソ”してやるって全員に言ってたでしょ。トラウマ的な自覚なき差別を見て、ハリウッドでの成功というものに疑問を覚えた・・・」と、リアから“自覚なき差別”を受けたこと、彼女に言われた衝撃の言葉などを告白した。
これがきっかけとなり、様々な共演者から「リアはエキストラの事を“ゴキブリ”と呼んでいた」や、主要キャストのヘザー・モリスからも「彼女と仕事をするのはとても不快だった」などと次々に告発を受ける事態に。これに対しリアは謝罪文を投稿した。
リアに対する告発
https://twitter.com/Sammie_Ware/status/1267632171570745345
今回、最初にリアに対して告発した女優のサマンサ・ウェアがVarietyのインタビューに登場。そこで撮影当時のリアの態度を振り返った。
「私が撮影に参加した初日、リアに自己紹介をした瞬間から嫌われてるってわかった。もう明らかだった。私の初めてのパフォーマンスを撮影し終わった時から(嫌がらせが)始まった。沈黙の動作、見下す目つき、表情、コソコソと意見を言う感じ、静かな攻撃性。これの全部が重なっていた」と話すサマンサ。
またリアのこのような行動は、周りの人にとって珍しいものではないようだったと語るサマンサ。「私は撮影初日にリアの態度に関して意見したんだけど、誰も何もしてくれなかった。みんな関係ないって感じで、『それがリアだからね』って。こういう環境が、この嫌がらせがずっと続いてしまった原因であり問題点でもあった」と、リアを誰も止めなかったことが問題であったと話した。
リアはなぜサマンサにそのような態度を取ったのだろうか。サマンサは「撮影の時、自分がカメラに映ってないんだけどその場にいないといけないこともあるでしょ。映ってないからパフォーマンスも全力ではしない。だから映ってない時、わたしはちょっとふざけてた。そしたらリアは私が失礼な人だと思ったみたい」と明かした。
「リアはシーンが終わるまで待って、その後ステージのど真ん中で“こっちに来なさい”ってジェスチャーをした。まるで母親が子供にするかのようにね。『今すぐ来なさい』って言われたから『No』って言った。そしたらリアは『(製作総指揮の)ライアン・マーフィーに電話してあなたをクビにするように言う』って言った」と、なんとサマンサを解雇すると脅したという。
サマンサは「怖かった。1週間ずっと“メールが来て最後3エピソードに出られないんじゃないか”って思っていた」「これについて声をあげようとしたけど、リアが“黙れ”と言ってきた。彼女に、『あなたにはこんないい仕事をする価値がない』と言われた」と、リアに言われた言葉を振り返った。リアは自分がどのようにしてあのポジションを勝ち取ったかを話したといい、それに対しサマンサは「それはすごく理解できた。『あなたの番組だし、失礼なことはしたくない』って言いたかったけど、その時点でもうお互いにリスペクトを失っていたし、彼女はただ自分の権力を振りかざしていただけ」と語った。
「みんな『ごめんね、彼女を止める力があったらいいだけど。ずっとこんな感じだから』と言っていた。ということは、私の経験は他の人もしているっていう事だよね」「リアは“自覚なき差別(microaggression)”っていう言葉すら知っているのかな?分からない。あの謝罪文は、彼女が何も学んでないってことしか証明してない」
最後にサマンサは「私は周りの人に、できるだけの愛情とリスペクトを持って接したい」と語った。