全米お騒がせセレブ一家「カーダシアン家」の四女ケンダル・ジェンナーと、末っ子カイリー・ジェンナーの父親で、女性になったケイトリン・ジェンナー(70)が、性転換手術から5年を迎え、その想いを語った。
ケイトリン・ジェンナーは、もともとはブルース・ジェンナーとして、十種競技の元世界記録保持者で、1976年のモントリオールオリンピックでは見事金メダリストを獲得したことでも知られている。そんなケイトリンはこれまでに3人の女性と結婚。その3人目の妻が「カーダシアン家」の母でおなじみのクリス・ジェンナーだ。
ケイトリンはクリスとの間に2人の子供、ケンダルとカイリーをもうけ、家族のリアリティー番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」にも出演していたが、2015年にクリスと離婚、同年4月に、自身が性同一性障害であることをABCのテレビ番組で明かし、世界的に話題となった。
性転換手術から5年を迎えたケイトリンは、米ピープル誌の取材で、自分がどのように変わったか聞かれると「世界の考えを変えるすばらしい機会だと思いました。トランスジェンダーの51%もの人が自殺を図っているのです。殺人率でいうと私たちは2週間に一人は有色人種のトランスジェンダーの女性を失っています」と明かした。
またケイトリンは、LGBTQコミュニティーには思った通りには歓迎されず、寄付していた募金活動からも招待されなかったことを明かした。「彼らは『ケイトリンは物議をかもしている』と言うのです。それには傷つきました。私はずっと楽観的に考えています」とも語り、さらに共和党員であることについて「私たちはホワイトハウスに誰がいようが関係なく、すべての人に平等が必要です」とも語り、トランプ政権はトランスジェンダーの権利にとって史上最悪であるとも過去に明かしている。
そんなケイトリンに娘たちは今はどう思っているのだろうか。ケイトリンは暴露本を出したことで、元妻のクリスはショックを受け、コートニー、キム、クロエたちはケイトリンと距離を置いている。しかし、実の娘であるケンダルとカイリーは、時折ケイトリンとの時間を過ごしている。
米ピープル誌のインタビューでケンダルは「父がトランスジェンダーをカミングアウトした時、私たちの絆はさらに強くなったわ。彼女はついに私に正直になってくれたの。彼女が感じていた深い感情について話すことができた」と明かし、さらに「父親の古いオリンピックのビデオをよく見ていたので、私も彼女と共に壮大な瞬間の一部になれたらと願っているの。彼女は彼女の人生について語ることがたくさんある。私は座って彼女の話を聞くのが大好きなの。彼女は一度の人生で多くのすばらしい人生を送ってきた。私のお気に入りは父親から父親について学ぶことで、インスパイアされているの」とコメントした。
さらにカイリーは「父はいつも私のインスピレーションなの。オリンピックでの金メダルから、パイロットの資格までね。でも彼女が生きる、本当の彼女自身を見ることは一番インスパイアされることよ」と語り、そして最後にふたりは「彼女は私たちのヒーロー」とコメントした。