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「ハリー・ポッター」著者J.K.ローリング、反トランスジェンダー的発言に対し釈明! 過去の虐待や性的暴力のトラウマが影響であったことを明かす

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J.K.ローリング

6月10日(水)、大人気ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズの著者J.K.ローリングがブログを更新。先日ツイートした反トランスジェンダー(トランスフォビア)とも受け取れる発言が炎上したことについて釈明した。この記事の中では、彼女自身も性的暴力の被害者であったことも明かされている。

J.K.ローリングは6月6日、「新型コロナウィルスが、いかに“生理がある人”の健康状況を変えたか」というタイトルの記事のリンクを貼りツイッターに投稿。そこで、「生理のある人=女性」と書かないことを指摘したことが“反トランスジェンダー的である”として非難が殺到した。

その後ローリングは、改めてブログを更新し、今回の発言についての釈明をした。

「この記事を書くことについてはかなり悩みました。理由は後ほど明らかになるでしょう。でも、今こそ、問題になっている事態について説明する時だと考えたのです。私はこれまでにトランスジェンダーの人々に会ったり、専門家や精神科医、ソーシャルワーカーや医師がトランスジェンダーについて書いた本やブログ、記事に目を通してきました。その中で、性転換に興味を持つ若者が増えている一方、元の性に戻りたいと考える人も増えているということが気になったのです」とつづった。

さらにトランスジェンダーに関してこのような考えに至った理由について、過去に虐待や性的暴力を受けたことによるトラウマからくるものだと明かしている。

「20年以上、人前で仕事をしてきましたが、この経験について語ったことはありませんでした。恥ずかしかったからではなく、思い出すことも辛いほどトラウマになっていたからです。今公表することによって同情を得たいわけではありませんが、同じような経験をしたことがある女性であれば、ハッキリと性別ごとに区切られたスペースがほしいと願うのは自然ではないかと思うからです。虐待や性的暴力によって受けた傷は、その後どんなに愛されても、どんなにお金を稼いでも消えるものではありません」と付け加えた。

そして最後に、「私が願うのは、虐待や暴力によって傷つき、声をあげようとする多くの女性達に対しても、同情や理解を示してほしいということです」と締めくくった。

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