女優のアンジェリーナ・ジョリーが先日、ハーパーズ・バザー誌のインタビューに応え、外出自粛期間中の家族との過ごし方や現在全米で巻き起こっている人種差別問題について口を開いた。
本当に大切なものとは何かについてたずねられたアンジェリーナ・ジョリーは、「ありがたいことに、私は数年前国連の活動で世界中の様々な国々を訪れ、何が本当に大切なのか見極める視点を得ることができたの」と答え、「6人子供がいると、何が一番大切なのかは毎日実感することができるわ。でも約20年にわたって世界的な活動をしてきて、このアメリカという国が何を求め、何に苦しんでいるのか考え直すようになったの」と語った。
さらに「私は世界のことも国内のことも注意深く見ているわ。どちらも繋がっているからね。世界では戦争や迫害によって家を追われる人が7000万人もいて、一方アメリカでは人種差別や偏見がある。この国に私を守ってくれるようなシステムはあってもそれが私の娘や他の肌の色が違う人々を守ってくれるとは限らない。そんなの耐えられないわ」と語り、「私たちは思いやりと善意をもって、この国にはびこる人種差別や不平等を処罰するための法律を作り上げていかなければいけない。警察による暴力を終わらせるための活動はほんの始まりにすぎないわ。教育システムや政治まで私たちの社会のあらゆる側面にこの問題は潜んでいるもの」と付け加えた。
なお、アンジェリーナは6人の子供達(パックス、マドックス、ザハラ、シャイロ、ヴィヴィアン、ノックス)に対して、「抑圧されている人々の声は、知ったかぶりをせずにしっかり耳を傾けなさい」と言い聞かせているという。
またアンジェリーナは、 「Black Lives Matter (黒人の命は重要)」というムーブメントに対して多額の寄付をしている。