歌手のビリー・アイリッシュ(18)が、先日警官に射殺された黒人男性レイシャード・ブルックス(27)さんの事件に関し激怒のコメントを発表した。
6月12日、米ジョージア州のユニバーシティアベニューにあるファストフード店「ウェンディーズ」に車を停めて寝ている人がおり、ドライブスルーでの通行を妨げていると通報があった。警官が現場へ駆けつけたところ、レイシャード・ブルックスさんが車内にいたが、警官に対しては「寝ていない」「食べ物を買いに来ただけ」と主張。しかし飲酒検査でアルコールが検出されたため、警察官が拘束しようとしたところ、ブルックスさんが抵抗。警察官ともみ合いになり、ブルックスさんが警察官のテーザー銃(致死性のない銃)を奪い逃げたが、その後警官がブルックスさんに発砲。ブルックスさんは病因に運ばれたが、のちに死亡した。
この一件に関し、6月14日にビリー・アイリッシュがSNSを更新。ブルックスさんの写真と共に、怒りのコメントを出した。
「まじかよ。この動画みて本当に腹が立ってくる。マジでクソくらえ。レイシャード・ブルックスに正義を。マーーーージでクソくらえ。#レイシャードに正義を!!!なんでみんなこれについて話してないわけ?」
また、ビリーの兄でプロデューサーのフィネアスもSNSを更新。「レイシャードに正義を。これはマジでめちゃくちゃだ。そしてアメリカの警察がいかにおかしいかを表す完璧な例。(レイシャード)は駐車場で寝てただけなんだ。それで撃たれて死んだ。こんなことに慣れてマヒしちゃだめだ。世界をこのままにするな」と訴えた。
アメリカでは5月末から各地で、黒人男性ジョージ・フロイドさんが中西部ミネアポリスで白人警官に暴行され死亡したことに激しい怒りが噴出し、抗議行動が相次いでいる。そんな中で、新たに警官によって殺害されたブルックスさん。アメリカ国民の怒りはさらに勢いを増し、ブルックスさんが亡くなった翌日の13日からは、ブルックスさんの死に抗議するデモ行進が行われた。