人気ドラマシリーズ「リバーデイル」などで知られニュージーランド出身の俳優K・J・アパが、なぜ抗議デモに対して何も発信しないのか、その理由を明かした。
アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが5月25日(月)、ミネソタ州ミネアポリスにて白人警官に7分以上も首を圧迫され、そのまま亡くなってしまった。この事件を発端に、現在各地で抗議デモ「#BlackLivesMatter(黒人の命は重要)」が広がっている。
ジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメス、ドウェイン・ジョンソンなど様々な海外セレブたちがこの事件や抗議デモのことについて、強いメッセージを発信していたが、一方でK・J・アパは沈黙を貫いていた。
そんな彼は、2018年の警察射殺事件を描いたドラマ『The Hate U Give(原題)』に出演していたのだが、これに対し、コメディアンのイライジャ・ダニエルが「この映画は好きだけど、ひとつ質問がある」「K・Jがこの映画に出演していたのなら、なぜこんなにも無口なんだ?」とツイートしたのだ。
i love that movie but i do have a question, completely unrelated to the beef i formerly had with him, if KJ was the co-star of that movie why is he so silent? he has such a massive young audience and got paid to be in a movie about police brutality and … posted a black square? https://t.co/2UP5mvWhiR
— elijah daniel (@elijahdaniel) June 7, 2020
するとK・J・アパはこのツイートに返信し「自分の意見や信念について投稿する必要はない。僕は黒人の命をサポートしている。しかし、抗議活動に参加することを投稿するとか、人々に証明する必要はないと感じている」と心境を明かした。
しかし、この投稿に多くのファンが批判した。あるファンは「ソーシャルメディアに投稿することは、何かを”証明”するためではない。意識を広め、フォロワーに支援のリソースを与えるためよ。このように大きなプラットフォームを持っている人は、それを使用するものなの」と綴った。
これに対しこのような批判に、K・J・アパは反応せず、一度心境を明かしたものの、現在は沈黙を再び貫いている。