先月ミネソタ州ミネアポリスで亡くなったジョージ・フロイドさんの娘で6歳のジアナ・フロイドちゃんは、アカデミー賞やグラミー賞を受賞したことのある女優であり歌手のバーブラ・ストライサンドからディズニー株を贈られた。ジアナちゃんはディズニーの一番新しい株主となったのだ。
バーブラ・ストライサンドは、ジアナちゃんにディズニー株を贈った理由として、両親や祖父母が子供や孫に贈るのと同じような愛情を示したかったとしてる。
このように株を贈られることによって、子供達は投資だけでなくディズニーが企業としてどのような取り組みを行っているのかを深く知ることができる。両親は教育的ツールになることも期待しているようだ。
ここでメラニー・シュロスバーグの話を挙げよう。メラニーがまだ赤ん坊だったころ、父親のチャールズは彼女と彼女の妹の為にディズニーの株を購入した。父親が購入を決意したのは、彼自身が株について勉強し、娘たちにお金について教育するためだったという。
しかし、その父親はメラニー・シュロスバーグが7歳になった頃に亡くなってしまった。死の直前、父親はニューヨークのハドソンバレーにその地域で初となるスキューバダイビングの店をオープンしていた。
メラニーは、「小さなころから、私たちは父と一緒にダイビングに出かけたり、お店を手伝ったりしていました。父が病気になった際には、お見舞いにも行きました。父との一番鮮明な記憶はある日幼稚園にやってきた父がピンクとグリーンの粘土を作ってきてくれたことですね。私は父の手を引っ張って廊下を歩きました。とても誇らしかったのです」と語る。
年月が経ち、メラニーは現在48歳。ジュエリーデザイナー兼マーケティングコンサルタントとして活躍している。父から譲り受けたディズニー株は、その配当金を再投資し、株を買い増している。彼女はディズニー株を購入し続けていることについて、父からの贈り物だと考えているようだ。「まるで父が、ディズニーを通して私を見守っているようです」と付け加えた。株式投資が一般的となった現在、メラニーのような経験をする人は珍しくない。