映画『ロード・オブ・ザリング』や、『エイリアン』などで知られるイギリス人俳優のイアン・ホルムが、6月19日に亡くなったことが分かった。享年88歳だった。The Guardianなどが伝えている。
イアン・ホルムは、スコットランド出身で、ロンドンで育ち7歳のころから演技に興味を持ち出し、王立演劇学校で学びこれまでに映画やドラマ100本以上に出演。1967年には『帰郷』でトニー賞を受賞した。
イアン・ホルムといえば、1979年に、リドリー・スコット監督作の映画『エイリアン』のアッシュ役を務め世界的に有名になり、1981年の『炎のランナー』では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートも果たした。またピーター・ジャクソン監督の大ヒット映画『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』では、フロドの養父のビルボ・バギンスを演じたことでもよく知られている。
長きにわたり活躍したイアンは、米時間6月19日にイギリス・ロンドンの病院で死去した。
彼のエージェントは声明で「悲しいことに俳優で英帝国勲爵士のイアン・ホルムは、今朝亡くなられました。88歳でした。彼は病院で、家族と介護者とともに、安らかに亡くなられました。彼はとてもチャーミングで、優しく、とても才能にあふれていました。私たちは彼のことをとてもさみしく思うでしょう」と明かした。
またイアンの死因は、パーキンソン病によるものであったとエージェントは認めている。
今月初め、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のキャストたちがビデオチャットで再会した際、イアンは残念ながら参加はできなかったものの「直接会えなくてすまないね。みんなのことが恋しいし、みんなの冒険が多くの場所に導いてくれることを願っています。私はホビットの家、またはホルムの家に閉じ込められているのさ!」とジョークも飛ばしていた。