人気ドラマ「リバーデイル」の出演者であるコール・スプラウス、リリ・ラインハート、他2人の共演者が、複数の匿名のツイッターアカウントから「彼らに性的暴行を受けた」と暴露され、波紋を呼んだ。しかしコールとリリの2人は「完全な嘘」として否定コメントを出した。
6月21日、「Victoria」といった名前で、プロフィールや写真などはついていないアカウントがコールから性的暴行を受けたとし、詳細を投稿。
「コール・スプラウスから性的暴行を受けたことを話します。2013年のパーティーで、彼はまだニューヨーク大学の学生だった。私は共通の友人にパーティーに招待され、コールもパーティに来ていて、私を口説き始めた。私も嬉しかったから、結構長い間話した」
「私たちはいちゃいちゃし始めて、彼が部屋に私を誘った。私は3杯くらい飲んでてほろ酔いだったけど、行った。彼の部屋に着いた途端コールは私をベッドに押し倒して、私も反抗したけど酔ってたし、彼の方が大きかった。すると彼は・・・ベッドに押し倒してシャツの中に手を入れてきて、胸を触ってきた。何回もやめてって言ったけど、聞いてくれなかった。私は泣いていたし、彼の息がアルコール臭くて吐き気がした。やめてって言ってたのに、彼は私のパンツを脱がせた」
「すべて終わった後、コールは私に部屋を出るよう言った。私は泣きながら帰って、長いシャワーをした。ずっと黙ってた、だってみんな、私よりお金持ちのディズニースターを信じると思っていたから」
その後、他の匿名ツイッターアカウントはリリ・ラインハート、ヴァネッサ・モーガン、KJアパに性的暴行を受けたと投稿。しかしこの人物は後に、これらは虚偽のツイートであったことを認めている。
コール・スプラウスは6月21日、自分に対する性的暴行の告発ツイートに対し「今日、僕と3人のキャストが匿名のツイッターアカウントより、性的暴行の嘘の暴露を受けました。この批判を深刻に受け止め、チームと共に徹底的に戦います。こういった虚偽の暴露は、実際に被害に遭った犠牲者に計り知れないダメージを与えます。僕は誰に対しても、黙っていろとは言いません。みんなに今回の偽の暴露を自分で調べてもらってかまいません。こんなことは真実ではないからです。この件は、根拠もなく僕と共演者を業界から干そうとしている動きの中のひとつです」と否定のコメント。また、これまでにもコールやキャストたちに対しいやがらせが幾度となくあったことを明かしている。
Earlier today myself and three other cast mates were falsely accused of sexual offense by anonymous accounts on twitter. I take these accusations very seriously, and will be working with the right teams to get to the root of it. (1)
— Cole M. Sprouse (@colesprouse) June 22, 2020
またリリ・ラインハートはコールのツイートに加える形で投稿。「私は常に、性的暴行の批判を真剣にとらえています。しかし今回批判をしてきたアカウントは、私やキャストの嘘の話を作り上げるためのアカウントだということが証明されている。性的暴行をでっちあげるなんて、それよりも歪んだことは思いつかないくらいです。実際に暴行を受けた男女が勇気を出して告発したことに、信ぴょう性がなくなってしまう。こういった嘘は人生やキャリアを台無しにします。そしてこれは紛れもない嘘だと断言できます、なぜならこの暴露をした人物はすでにこれが嘘であったことを認めているからです。現在法的処置を検討しています。このようなおかしな行動は、本当の犠牲者を傷つけるだけ」と書き、性的暴行を訴えた人物は既にこれが嘘であったことを認めていると明かした。最後にリリは「今回の事件が、本当の性的暴行の被害者の方々が声を上げる妨げになりませんように」と綴った。
I have always taken sexual assault allegations seriously. But it was proven that this account was created specifically to create false stories about me and my cast. I can’t think of something more twisted than lying about sexual assault. It invalidates the men and women who are- https://t.co/qcZMXYPNLQ
— Lili Reinhart (@lilireinhart) June 22, 2020
共演者のマデライン・ペッチはインスタグラムのストーリーにて、リリとコールを擁護する動画を投稿。「こんなことをしていいなんて、誰が思うんだろう。本当につらいし、実際に性的暴行を受けた人の事を考えると言葉も出ない」と話した彼女。さらに自身も性的暴行の被害に遭った過去があると話し「だから私も自分の経験を語るのが怖かった。周りに『嘘だろ』や『事実じゃない』って言われるのが怖かった。本当にマジで、よくもこんなことができるよね。こういうことがあるから、本当の被害者が告発できない」と訴えた。
翌日の6月23日には共演者カミラ・メンデスも擁護のコメントを発表。インスタグラムのストーリーにて「誰かを嘘の性的暴行で批判するなんて心底有害な行為です。この人物は、人は読んだものをすぐに信じるっていうことを証明したかったんでしょうけど、今回の事でMe Too運動の絆をゆらがす価値は全くありません。この世の中には、自分の行動が引き起こす危険な結果なんて全く気にしない、歪んだ人々がいるっていうことを証明しただけ」「このばかばかしいことに対処しなくてはならない共演者たちに愛を送ります。みんな大好きだよ」と綴った。
共演者のヴァネッサ・モーガンはコールとマデライン・ペッチのツイートをリツイートしているが、コメントなどは出していない。KJアパは現時点で何もコメントしていない。
