モデルのケンダル・ジェンナーと、妹でコスメプロデュースなどをつとめるカイリー・ジェンナーの2人が手掛けていたファッションブランド「Kendall + Kylie」。同ブランドの製品を製造している工場の従業員が、数か月分給料が支払われていないと報じられた。
ケンダル・ジェンナーとカイリー・ジェンナーは2015年、姉妹一緒にファッションブランド「Kendall + Kylie」をローンチ。しかし現在、ケンダルとカイリーの2人が同ブランドにとってどのポジションを務めているのかは不明だ。ケンダルはモデル業に、カイリーは自身のコスメやスキンケア賞品プロデュースでキャリアをつんでいる。
Perezhiltonによると、ブランドを管理する会社Global Brands Groupは今年3月、新型コロナウィルス感染拡大の影響で彼らが所有するブランドのSS2020(2020年春夏)の主な製品をすべてキャンセルしたと発表。しかしその一部は工場で既に作られていたという。
ファッション業界の“ご意見番”とも言われているニュースアカウント、「ダイエット・プラダ(@diet_prada)」はこの事実を投稿。「衣料製造者は世界でも最も弱い立場の人々が多く、パンデミックの外側にいても、彼らの健康以外のものがおびやかされている。衣料品の売り上げが落ちると販売店がオーダーをやめ、やがて工場にオーダーのキャンセルが来る。そうなると工場が損害をかぶり、多くの場合貧困である工場の従業員に給料が支払われなくなる。彼らがすでに製造したオーダーはキャンセルされ、工場は窮地に立たされるのである」と、衣料製造業界のダークな部分を報じた。
また同アカウントは、ケンダルとカイリーの代理人に今回の件で問い合わせたところ、「Kendall + Kylie」はすでにGlobal Brands Groupの管理下にはなく、3072541 Canada Incといった会社に所有されているといった回答が来たという。そのため工場の従業員へ未払いの給料を払う義務があるといった訴えを否定した。
しかし同アカウントは、Grobal Brands Groupのウェブサイトに、「Kendall + Kylie」のロゴが現時点ではまだ残っていること、そのスクリーンショットを投稿している。
また「カイリー、ケンダル、カーディ・Bの給料未払いにより、衣料製造業者が飢えている」といったタイトルのニュースのスクリーンショットも投稿している。
ファッション業界にも打撃を与えた新型コロナウィルス。ハリウッドでも最も成功している女性の一人であるケンダルやカイリーに対し、一部の人々は「何してるの?ビリオネアなんだから払ってあげて」「ここへ来て白人の特権を最高にふりかざしてる」「ほんっとうに多くの会社が工場に対しての未払いが多い。非人道的。工場に給料を!」などとコメントしている。