ポップの女王とも呼ばれるマドンナが、ドナルド・トランプ大統領の発言に対し「ナチス」「サイコパス」と痛烈批判をした。
マドンナは6月23日、ドナルド・トランプ大統領の先日の集会での動画を投稿。そこで大統領は「(新型コロナウィルスの)検査をこれまでに250万人に実施した。多くの人を検査すればするほど、感染者の発見数が多くなる。だから私は部下に『検査をスローダウンしてくれないか?』って言ったんだ」と話し、会場にいるトランプサポーターは拍手と歓声を上げている。
これにマドンナは長文でキャプションをつけ、トランプ氏を痛烈に批判した。
「ちょっとまとめさせて・・・感染者数が増えすぎてトランプが対応しきれなくなってきているから、検査数を減らせって・・・?国旗を燃やした人は1年刑務所に行くって法律を作るけど、黒人の被害者を撃って殺した警察の法的再構築はないってこと?ジョージ・ワシントンのイメージが冒涜されてるって怒ってるけど、ワシントンには奴隷がいたからね!」
「この白人至上主義者よりもジョー・バイデンがいい。ホワイトハウスにいるナチス、サイコパスよりも。目を覚ますときがきた」
マドンナはここ最近、SNSを「Black Lives Matter(黒人の命をないがしろにするな)」運動のために使い、積極的に声をあげている。
トランプ大統領は20日、南部オクラホマ州タルサで開いた集会で、新型コロナ検査はより多くの感染者の確認につながる「もろ刃の剣」だと述べ、実施件数を削減するよう指示したと明らかにした。ホワイトハウスはその後「冗談だった」と釈明し、大統領は検査縮小を指示していないと語った。
またNBCは「米5州にある新型コロナウイルス検査所13カ所に対する連邦資金や支援が、月末に終了する」と報道したが、トランプ政権は24日、検査所を閉鎖するのではなく「移行期である」と説明した。