『アナと雪の女王』シリーズでアナ役を務めた人気女優のクリスティン・ベルが、混血キャラクターの声優を降板したことがわかった。
クリスティン・ベルは、Apple TV+のアニメシリーズ「Central Park」にてモリー役を演じていた。モリーは、白人と黒人の混血キャラクターで、クリスティンの演技は高評価を得ていた。
モリー役を降板したクリスティンは、声明をインスタグラムに投稿した。
「これは、私たちの“共犯行為”を認めるとき。これは私の一例です。『Central Park』でモリーを演じることは、私の特権に対する認識の欠如を示しています。白人女優に混血のキャラクターをキャスティングすることは、混血や黒人の経験の特殊性を損なうもの。それは間違ったことです。私たち『Central Park』チームはそれを正していくことを誓います。私は、より正確に表現できる人にこの役を譲ることができて嬉しく思いますし、平等のために学び、成長し、自分の役割を果たすことを約束します」とコメントを添えた。
今回、クリスティンはモリー役は降板したもの、今後も番組に何らかの形で出演する予定だという。
白人俳優が混血キャラクターを演じることは、これまで度々問題となってきたが、ジョージ・フロイドさんが亡くなった事件をきっかけに「Black Lives Matter」を掲げた抗議運動が世界に広がったことで、より「差別」がエンターテイメント業界で問題視されるようにもなった。最近では、過去に、黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台化粧「ブラックフェイス」を施したとして『ベイビー・ドライバー』などで知られるメキシコ出身の人気女優エイザ・ゴンザレス、アメリカの人気司会者であるジミー・ファロンやジミー・キンメルが猛烈批判され、本人が謝罪した。