ディズニーランドの人気のアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」は、本来のテーマは『南部の唄』であったが、ファンはじめ多くの人々からの声を受け、テーマを『プリンセスと魔法のキス』に変更することを決定した。
「スプラッシュ・マウンテン」は、1946年に公開された南北戦争後の時代が舞台の映画『南部の唄』がテーマであったが、人種差別も描写されていることから、「非常に問題があり、ステレオタイプ的な人種差別主義者のものに染まっている」とも言われ、今世界で黒人の立場を訴える活動「Black Lives Matter」もあり、テーマを『プリンセスと魔法のキス』に変えようという署名活動が開始されていた。同映画はディズニー作品初の黒人プリンセスのティアナが主人公で、米南部ニューオーリンズを舞台としている。
今月はじまったその署名活動では、2万人以上もの署名があつまり、それを受けディズニーはテーマ変更を決断した。
ディズニーのテーマパークの設計、開発はじめ、アトラクションの企画、クオリティー管理を担当する会社「ウォルト・ディズニー・イマジニアリング」は、公式インスタグラムで、この変更を発表した。
投稿では、「スプラッシュ・マウンテン」と、『プリンセスと魔法のキス』が融合した美しいイメージ画像が添付され「イマジニアとして、私たちは世界中のゲストが楽しめる新しいアイディアと関連ストーリーでパークを進化させることに深い情熱を持っています」とし、「私たちはこれらの物語が、ディズニーの魔法が吹き込まれた世界の多様性を反映し、祝福したいと思っています。それを『スプラッシュ・マウンテン』でみなさんとシェアできることをとてもうれしく思います。カリフォルニアのディズニーランド・リゾートと、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは、『プリンセスと魔法のキス』にインスパイアされた新しいストーリーをすぐに完璧に再考します」とコメントしている。
日本のディズニーランドにも「スプラッシュ・マウンテン」は開園当初から人気のアトラクションとして存在しているが、今回の声明では日本の「スプラッシュ・マウンテン」については触れられていないが、じきに変更されるかもしれない。