人気アニメシリーズ「ファミリー・ガイ」にて、長年クリーヴランド・ブラウンを演じてきたマイク・ヘンリーが、同役から降りることを発表した。
人気アニメシリーズ「ファミリー・ガイ」は、1999年より放送されており、マイク・ヘンリー演じるクリーヴランド・ブラウンは、主人公グリフィン家の隣人で温厚なキャラクターとして知られている。2009年からは約4年間、クリーヴランド・ブラウンを主人公にしたスピンオフの「ザ・クリーヴランド・ショウ」が放送されていた。
1999年から約21年間クリーヴランド・ブラウン役を務めてきたマイク・ヘンリーはツイッターにて「20年間『ファミリー・ガイ』でクリーヴランドを演じることができて光栄でした」「私はこのキャラクターを愛していました。しかし、有色人種の人が有色人種のキャラクターを演じるべきです。そのため、私はこの役から身を引くことになります」と辞める理由についても明かした。
It’s been an honor to play Cleveland on Family Guy for 20 years. I love this character, but persons of color should play characters of color. Therefore, I will be stepping down from the role. pic.twitter.com/FmKasWITKT
— Mike Henry (@mikehenrybro) June 26, 2020
このマイク・ヘンリーの決断に多くの人が悲しみ、「僕は黒人のファンだけど、声は声だ。あなたのパフォーマンスを20年も楽しんでいる。声優としてのあなたの仕事は、キャラクターに命を吹き込んだ。見事な仕事だよ」とのコメントが寄せられており、他にも「辞める必要はない」という声が相次いだ。
白人俳優が混血キャラクターを演じることは、これまで度々問題となってきた。しかし、ジョージ・フロイドさんが亡くなった事件をきっかけに「Black Lives Matter」を掲げた抗議運動が世界に広がったことで、より「差別」がエンターテイメント業界で問題視されるようにもなった。
最近ではApple TV+のアニメシリーズ「Central Park」にてモリー役を演じていた人気女優のクリスティン・ベルが「私は、より正確に表現できる人にこの役を譲ることができて嬉しく思いますし、平等のために学び、成長し、自分の役割を果たすことを約束します」と声明を発表し、有色人種のキャラクターからの降板。さらに、アメリカアニメ史上最長寿番組「ザ・シンプソンズ」が、この先有色人種のキャラクターに白人の声優を採用しないことを明らかにした。