現在英メディア「ザ・サン」を名誉棄損で訴えている俳優のジョニー・デップだが、彼にとって不利となりえるメールが証拠として出てきた。
ジョニー・デップはイギリスのメディア「ザ・サン」が過去に、ジョニーを「妻を暴行する者(Wife Abuser)」とヘッドラインで書いたことに対し、真実ではないとし名誉棄損で起訴している。ジョニーは元妻で女優のアンバー・ハードともドロ沼裁判の真っ只中で、アンバーはジョニーから暴力を受けたと主張している。
ザ・サンはジョニーに訴えられたことにより、法的チームを結成。イギリスの法律では、サン側は“実際にジョニーが元妻アンバーを暴行した”という証拠をつかまなければ敗訴してしまう。そのためサンは、他のどのメディアよりもジョニーの過去の行動をくまなく追っているのだ。
そしてPerezhiltonによると、今回サンはジョニーが自身のアシスタントであるネイサン・ホームズへ送ったメールを入手。このメールは「オーストラリアのドラッグメール」と呼ばれており、ジョニーとネイサンが2015年2月後半から3月初旬までのやりとりだという。この時期にジョニーはオーストラリアに旅行に行っている。
やりとりの全文は明らかとなっていないが、「ハッピーな薬」や「白っぽいやつ」などといったフレーズが使われているという。元妻アンバーはジョニーの事を「ドラッグでモンスターになる」と証言しているため、このメールはジョニーの法的チームがなんとかして隠そうとしてきた内容であっただろう。
この内容を受け、裁判官のアンドリュー・ニコル氏は「このメールのやりとりはデップ氏の主張と反対の内容であり、ザ・サン誌の主張をサポートするものである」と判断。しかしすぐに判決は下さず、7月7日に予定されている裁判にて決定する。この裁判ではジョニーの元パートナーのヴァネッサ・パラディスとウィノナ・ライダーが証言することになっており、注目が集まっている。
この件以外にもジョニーはサン誌に対し、14年間にも渡り電話のハッキング被害に遭っていたと主張し、起訴している。
ジョニー側の弁護士アダム・ウォルドマンは「昨日、ジョニー・デップを違法にハッキングした彼らに対し訴訟を起こす意向をサン紙に通知しました。私たちの弁護士であるデヴィッド・シャーボーンは、これまでにもサン紙に対し、故ダイアナ妃、エルトン・ジョン、ジュード・ロウ、ヒュー・グラント、そしてハリー王子のハッキング裁判を担当してきました。サン紙は何千ポンド(何十万円)を支払って何十もの違法なハッキングをしてきました。このケースはお金の問題ではなく、デップ氏にとって道徳的な信条の問題なのです」とコメントしている。