先月25日、ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんを不当に拘束し、死にいたらしめたとして逮捕された白人の元警察官4人が月曜、ヘネピン郡裁判所に出廷する。
ジョージ・フロイドさんの首を膝で圧迫し、直接殺害に関与した元警察官のデレク・ショーヴィン被告は、第3級殺人と過失致死に加え、第2級殺人の罪に問われている。また、当時現場にいたとされる残りの3名、トウ・タオ、J・アレクサンダー・ケーン、トーマス・レーン被告は殺人ほう助と扇動の疑いで起訴されている。
この事件以降、人種差別の撤廃を主張する「BLACK LIVES MATTER(黒人の命は重要)」の運動が全米のみならず世界中で巻き起こっており、4人がどのような主張をするのかが注目される。
なお、4人の被告全員が裁判を含む法的手続き全体を通して、カメラで撮影するよう申し立てをしていた。しかし判事は、今回の出廷を含む審問中の録画については認めず、今後の裁判における録画については言及しなかった。
ミネアポリス警察組合は今後ショーヴィン被告を擁護する気はなく、解雇に異議を唱えるつもりはないとしながらも、ミネアポリス警察との関係は良好であることから、ミネソタ警察と平和警察官協会による彼への弁護は認めると表明している。
また、ミネアポリス警察組合はその他3名トウ・タオ、J・アレクサンダー・ケーン、トーマス・レーン被告の弁護士費用については負担するとしているが、今回の刑事事件と彼らの雇用関係は別物であること考えている。3人は適切な手続きを経ずに解雇されたとみられているため、今後の復職に向けて弁護士と共にサポートしていくことも明らかにしている。
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