人気歌手ジャスティン・ビーバーの複数の楽曲にてプロデューサーを務めているプー・ベアが、ジャスティンの人種差別に対する正直なコメントを称賛した。
ジャスティン・ビーバーは、ジョージ・フロイドさんが警察に殺害された後、SNSで「こんなことはやめなければならない!こんな事件は本当に苦しいよ。この男性の死はぼくを本当にいらだたせる。そしてとても悲しい。人種差別は悪だ。ぼくたちは声をあげなければいけない!みんなお願いだよ…。ジョージ・フロイドさんを残念に思う」とコメント。
さらに別日には、黒人文化への経緯を率直に書いたジャスティン。
ぼくはブラック・カルチャー(黒人文化)にインスパイアされ、そして黒人文化の恩恵を受けています。ぼくのスタイル、歌い方、ダンス、パフォーマンス、そしてぼくのファッションも全て黒人文化にずっと影響され、刺激を受けているんです。ぼくはみんなにも学んでもらうため、人種の不当さと制度的制圧について話すため、そして必要とされている変化の一部分になる方法を見分けるために、今日からぼくのプラットフォームを使うことにコミットします
このジャスティンのコメントを、楽曲「Purpose」「Despacito」などを手掛けた音楽プロデューサーのプー・ベアが称賛。カナダ版ET誌に対し「ジャスティンの声明はこれまで僕が見てきたアーティストの誰よりも最もリアルで正直、重要なものだった。僕は40歳だけど、あんなに強烈な言葉を発したアーティストは見たことがない」と、ジャスティンの素直さを褒めた。
ジャスティンがあの投稿をした直後、プー・ベアは彼に電話をかけたという。「今僕たちはSNSの時代に生きていて、何億人という人々がジャスティンのあのメッセージを見る。だからあんなに正直になることは素晴らしいこと。ジャスティンは他人の意見をいかに気にしないかを示している。実際に言葉にすることによって、メッセージの内容以上に語る部分がある。それが、彼が他のアーティストとは違う人にしたと思う。お見事だよ」と話し、全ての音楽レーベルもジャスティンのようにあるべきだと語った。
また音楽のジャンル分けの仕方に関しても提言したプー・ベア。「基準が再評価されるべき。アーバンミュージックと呼ばれていたものが、ナンバーワンになった瞬間にポップと呼ばれるようになる。それぞれの定義は何かというと、アーバンミュージックは黒人音楽なんだけど、ただの“音楽”と呼ぶべきだよね。例えば『デスパシート』はヒットしたけど、あれはどのジャンルに入るべきなのだろうか。シンプルに、最高の音楽だし。アーバンミュージックと呼ぶことによって僕たち(黒人)の音楽だって言えることはいいけど、売れたらアーバンじゃなくなる。だからジャンルは一つにして、ただ“素晴らしい音楽”って呼べばいいと思う」と、ジャンルを取り払っていいのではと語った。
またこの自宅待機中に、ジャスティンと新曲を「13~15曲作った」と明かしたプー・ベア。「僕たちは今お互いに結婚もしてるし、健康的な関係性を保ってクリエイティブでいるよ。彼はいつも僕を試すようなことをする。一緒にスタジオに入ると、たまに僕が彼のオーディションを受けているような気分になるけど、すごく気持ちいい。彼は最高の人間で、最高の精神を持っているよ」と話した。