カリフォルニア州マーティネズ市の警察署は日曜、道路に描かれた「Black Lives Matter」の文字を台無しにしたとして、2人の白人を追っていることを明かした。文字は地方裁判所の前の道路に描かれたもので、完成後わずか1時間以内に被害に遭ったという。
この道路はサンフランシスコの北東約35マイルの場所に位置しており、1ブロックにわたって施されていた。
マーティネズ警察の長官は、「このペイントは地域の人々がかなりの時間を費やして完成させたものにもかかわらず、憎悪的で非常識な方法で台無しにされた」と声明を出し、「マーティネズの街は寛容さを大切にしている。今回の被害は分断的で人を傷つけるものだ」と訴えた。
SNSに投稿された被害を訴える動画では、白人女性がローラーを使い、黄色で「BLACK LIVES MATTER」と書かれたペイントに黒のインクで上塗りしている映像が記録されていた。そばには白人男性がおり、止めようとする周囲の人々の様子を撮影している。
男性のTシャツにはトランプ大統領の再選を希望する内容が書かれており、男性は「警察の暴力行為や、抑圧や、人種差別を描くようなストーリーはもうたくさんだ。あんなものはウソばかりだ」と叫んでいた。
女性は、「このままにしておいて。私の街では『Black Lives Matter』なんてありえないから」と口にしていた。
この2人の関係については依然わかっておらず、どのような罪に問われるのかも明らかにされていない。
この事件についてペイントに携わった住民の1人は、「いつかはこのようなことが起きるかもしれないと思っていたが、まさかこんなに大胆だとは思わなかった」と語っている。
現在この女性と男性は公民権法違反、器物損壊等で起訴されているという。
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