人気俳優のウィル・スミス(51)が、過去に警察から人種差別を何度も受けたことがあったことを明かした。
【動画】A conversation on being Black in America with @Angela Rye
ウィル・スミスは、弁護士で政治評論家のアンジェラ・ライとの対談を行った。5月25日に、アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが、無抵抗にもかかわらず白人警察官に無残にも殺害されてしまった事件を受け、世界中で「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」の抗議デモが行われ、この件に関しウィルたちも対談することとなった。
アメリカ、ペンシルベニア州の都市フィラデルフィアで育ったウィル。今では世界的に有名なハリウッド俳優であるウィルだが、過去には人種差別を何度も受けていたという。
当時についてウィルは「ぼくはリッツォ市長の下で育ちました。彼は警察所長から市長になったんだ。彼には厳格な支配があったんだ」「ぼくはフィラデルフィアでは、警察官から10回以上はNワード(黒人を指す蔑称)で呼ばれていた。ぼくは頻繁に止められたよ。だからそれがどんな気持ちか理解できる。警察と一緒にいる状況がどんなものかということがね。占拠されているように感じるんだ。まさに占領軍だよ」と、自身の経験をまじえてその怖さを明かした。
またウィルは郊外のカトリックの学校に通っていて、格差というものも感じていたという。「警官が現れた時、白人の子供たちは幸せでした。そしてぼくは(怖さから)心臓がバクバクしていたんだ」「成長していない人は、この一部に理解できないことがある。占領地に住んでいるという気分は理解できないんだ」と明かした。
そして、ジョージ・フロイドさんの一件から世界が変わったことについてウィルは「地球全体が立ち上がって、アフリカ系アメリカ人に『私たちはあなたたちを見て、そして耳を傾けます。私たちが手助けできることはなに?』と言ったんだ。過去にそこまで到達したことはなかったからね」とコメントした。