人気モデルのベラ・ハディッドが、インスタグラム社に、父親で不動産経営のモハメド・ハディッドに関する投稿を削除されたことに激怒している。
7月7日、ベラ・ハディッドはインスタグラムに父モハメド・ハディッドのパスポート写真を投稿。これに「私のお父さん。彼の出生地はパレスチナよ」とハートマークを付けて投稿した。
しかしその後、ベラはこの投稿がインスタグラム社によって削除されてしまったことに気づく。その理由は「嫌がらせやいじめの行為に値する」というガイドラインに違反したためだという。ベラはその通知をスクリーンショットし投稿。「インスタグラム社は、私が彼のアメリカのパスポートの写真で、『私のお父さん。彼の出生地はパレスチナよ』と書いただけで私のストーリーを削除した」と書きつづった。
Palestinians continue to be discriminated, not in society, but by social media platforms as well. Mohamed Hadid posted a picture of his passport where it says he was born in Palestine but Instagram removed it saying it was “bullying”. Shits crazy and absurd. (1/2) pic.twitter.com/61oRUTCevU
— lil mumu. 🇵🇸 (@mautezawad) July 9, 2020
さらにベラは「パレスチナ出身の父を誇りに思うことはいじめや嫌がらせやグラフィック、性的描写なの?」と怒りをあらわに。そして「インスタグラムでは私たちがパレスチナ人になることは許されてないの?これこそが私にとってイジメよ。人を黙らせることで歴史を消すことはできません。そんな風には機能しない」とインスタグラム社の行動をバッシングした。
さらにベラは再び父のパスポート写真を投稿し「彼の出生地を変えてほしいわけ?」「パレスチナに自由を」と反論。また「私はパレスチナ人であることを誇りに思っています」「母親、父親たちがどこで生誕したか投稿してください。自分たちがどこからやってきてどれほど誇りに思っているか思い出させてあげましょう」と呼びかけた。
この件を受け、インスタグラム社の運営を行っているフェイスブックの広報が声明を発表。今回の削除の件は、国籍の問題ではなく、パスポート番号などの個人情報の投稿は許可していないことが理由であったと明かし、また今回投稿は誤って削除されたということも認めた。広報は「この場合、パスポート番号はぼやけていたので、この投稿は削除されるべきではありませんでした。コンテンツを復元しましたが、ベラさんには間違いをお詫びいたします」と、謝罪している。