現在英メディア「ザ・サン」を相手取り裁判中の俳優、ジョニー・デップ。本来であれば、ジョニーの元パートナーで女優のウィノナ・ライダーとヴァネッサ・パラディスもこの裁判で証言をする予定であったが、これがキャンセルに。二人は代わりに声明文を裁判所に提出した。
ジョニー・デップは「ザ・サン」誌がジョニーを「妻を殴るもの(Wife Beater)」といったタイトルのニュースを出したことに対し、真実ではないとし名誉棄損で起訴。7月7日から現在英ロンドンにある王立裁判所にて、この裁判が行われている。
元々ジョニーの元パートナーであるウィノナ・ライダーとヴァネッサ・パラディスが証言をすると伝えられていたが、これが今回キャンセルとなったようだ。ジョニーの弁護士によると、理由として「彼女たちからの証言が必要なくなったと判断した」からだという。
出廷しない代わりとして、ウィノナとヴァネッサの二人は声明を提出し、これが裁判中に読まれた。
ウィノナは「私は何年も前に、ジョニーとカップルとして4年過ごしました。彼は親友であり、私の人生において本当に重要な人です」「もちろんジョニーがアンバーと結婚していた時にはジョニーとは一緒に居ませんでした。しかし私が付き合っていた頃は全く違う(暴力的ではない)人で、彼が暴力で訴えられてすごくショックですし、混乱しています」「彼が暴力的な人物だという見方は、私が知り、愛したジョニーとは程遠い見解です」などと書き、ジョニーが暴力で訴えられていることを「理解できない」とし、「本当に心から、ジョニーは善人だと知っています」とジョニーを全面擁護した。
またジョニーのことを25年以上知っており、14年間パートナーとして過ごし、2人の子供ももうけたヴァネッサ・パラディスは「ジョニーと一緒に過ごしたすべての年数のなかで、彼は優しく、寛容で暴力的でない人、そして父でした」「彼は謙虚で礼儀正しいので撮影現場でも俳優やクルーのみんなに愛されていて、俳優としても最高でした」と、彼女もジョニーを擁護。
「アンバー・ハードがジョニーに対し批難をしているのは何年も知っています。彼女の話は、私が知るジョニーとは何一つとして似ていません。長年の私の経験を通し、ジョニーは私に対しては暴力的であったことは一度もないと言えます」
「アンバーのコメントにより、ジョニーのキャリアにも傷がつきました。嘘を信じる人がいるからです。これは本当に腹立たしいことです。ジョニーは私生活でも仕事上でも、優しさを持ちたくさんの人を助けてきたからです」
「ザ・サン」誌は、ジョニーを「妻をなぐるもの(Wife Beater)」と表現した以上、ジョニーがアンバーに手をあげたという証拠をつかまなければならないため、必死に証拠集めをしている。これまでにジョニーがドラッグをやっていると見られる写真などが、この裁判で公開されている。