2000年に公開された映画『あの頃ペニー・レインと(原題:Almost Famous)』。第58回ゴールデングローブ賞作品賞や、第73回アカデミー賞脚本賞を受賞するなど大ヒットを記録した同作だが、ロックスターのラッセル・ハモンドを演じていたビリー・クラダップもかなり評価が高かった。しかし実はこの役には、あのブラッド・ピットが候補に上がっていたのだ。
監督のキャメロン・クロウは、この映画のキャスティングについてインタビューに応じていた。実はこの作品、最終的にケイト・ハドソンが演じていたペニー・レイン役にはナタリー・ポートマン、フランシス・マクドーマンドが演じていたウィリアム・ミラーの母エレイン・ミラー役にはメリル・ストリープなどの名前が候補に上がっていたのだという。
キャメロン・クロウは、「ブラッド・ピットの名前も浮かんだんだ。彼とはぼくが『セイ・エニシング』を撮っていたころに1度会ったんだけど、すごくいい青年でね。彼はまだ駆け出しの役者だったけど、光る何かを持ってた」と振り返る。そして、「だから、彼を呼んで、ラッセル・ハモンド役をやってもらったんだよ。4ヶ月くらいは続いたんじゃないかな。ナタリー・ポートマンと読み合わせもしてもらった」と続けた。
ところがその後、ブラッド・ピット側がこの役を断ったという。
キャメロンは当時について、ブラッド・ピットから辞退の連絡が入ったときには涙が出たと語り、「ブラッド・ピットがこの役柄に対して深く愛情を持てていないってことはわかっていたんだ。いや、キャラクターそのものには愛情があったのかもしれないけど、彼にとって、台本の内容だけでは物足りなかったのかもしれないね」と付け加えた。
tvgrooveをフォロー!