クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』の米公開日が、無期限で延期されることが決定した。Varietyなど各メディアが報じている。
ワーナー・ブラザーズの会長は「皆様のご支援に感謝しています。世界中での劇場公開に向けて不動の努力を続けています」「残念ながら、パンデミックは続いており、公開日の再検討を余儀なくされています」と声明の中で現在の状況を明かした。
今回のワーナー・ブラザーズの発表に対し、全米劇場所有者協会の会長であるジョン・フィティアン氏は、今回、公開日を延期したことに失望しているとVariety誌に語った。「今年後半に多くの市場がオープンする保証はないのだから、配給会社は公開日を守って映画を公開すべきだ」と述べた。「利用可能なワクチンが広まるまで、100%の市場が開かれることはない。そのため、映画は安全で合法的に公開できる市場で公開されるべきだ」と続けた。
主要な映画市場であるロサンゼルスでは、新型コロナウイルス感染症の症例が増加し続けているため、映画館の再開も不透明なままである。カリフォルニア州では土曜日に、9,000人以上の感染者、さらに120人の死亡者数が報告された。
映画『TENET テネット』は、クリストファー・ノーランにとって2014年公開の『インターステラー』以来のオリジナル脚本で描くサスペンス・アクション超大作。主演に、第91回アカデミー賞作品賞を含む6部門でノミネートされた『ブラック・クランズマン』で映画単独初主演を果たしたジョン・デビィッド・ワシントンを迎え、2021年公開予定の『The Batman(原題)』で新バットマンに決定したロバート・パティンソン(『ハリー・ポッター』シリーズ、『トワイライト』シリーズ)、エリザベス・デビッキ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』)そして『ダンケルク』に続いての出演となる、マイケル・ケイン、ケネス・ブラナーら実力派俳優が共演に名を連ねる。
日本公開は2020年9月18日(金)を予定している。