今年6月に、SNS上で匿名女性2人(2つのアカウント)から性的暴行を告発された、歌手のジャスティン・ビーバー。これは嘘であると名誉棄損で訴えたジャスティンが、今回この人物を特定するためにツイッター社の協力を得る権利を裁判で獲得した。
ダニエルとカディと名乗る2人の女性は今年6月、2014年と2015年それぞれに「ジャスティン・ビーバーから性的暴行を受けた」として、詳細をツイッターに投稿。ジャスティンはこれを即座に否定し、当時交際していた歌手のセレーナ・ゴメスと一緒にいたことや、同ホテルには泊まっていなかったという「全ての証拠がある」と主張し、それらをSNSで公開した。
またジャスティンはこの女性2人の性的暴行の主張は完全なるウソであり、またジャスティンは無実を証明するための証拠もすべてあることから、名誉棄損でこの2つのアカウントを起訴した。
Deadlineによるとジャスティンと彼の弁護士は7月20日、この2つのアカウントで性的暴行被害を訴えた人物を特定するため、ツイッター社に召喚令状を出せる権利を裁判所から与えられたという。
ジャスティン側の弁護士であるエヴァン・N・スピーゲルは裁判官に対し「私たちはただ、この2つのアカウントを誰が操作したのかを知りたいのです、同一人物である可能性もあります」と訴え、またこの人物はパパラッチや目撃者による事実情報がある中で“ねつ造”だと簡単にわかる嘘をついたと話したという。
性的暴行を告発したダニエルのユーザー名は「@danielleglvn」で、カディは「@ItsnotKadi」だ。
ダニエルは2014年3月、フォー・シーズンズ・ホテルにて性的暴行を受けたとSNSで書いたが、その日にジャスティンがそのホテルには泊まっていないという目撃者がおり、書類の証拠もあるという。
またカディは2015年5月5日に性的暴行を受けたと書いたが、ジャスティンの弁護士によるとその夜は「METガラのアフターパーティーに出席しており、目撃者も数多くいる」と主張。またカディのアカウントで、彼女が「ジャスティンに会ったことがない」とツイートしているものもあると語った。
ジャスティンは以前「すべての性的暴行の告発はシリアスにとらえるべきだ。だから今回このような行動が必要だった。今回の僕への告発は事実上不可能であり、今後ツイッター社や当局と共に法的処置を取ります」と、毅然とした姿勢を見せていた。