米ディズニー社は、テーマパーク営業再開時に設定していた新型コロナウイルス感染防止ガイドラインを一部変更し、バルブ付きやメッシュ素材、穴の空いたデザインのマスクの着用を禁止すると発表した。
営業再開後、口元を覆っていながらも食べ歩きをするゲストが見られたことから、ディズニー社としては一部のマスクについては感染防止効果が得られないと判断し、このような変更に至ったようだ。
ディズニー社はこの発表について、「フェイスカバーは本来飛沫感染を予防するためのものであり、バルブ付きや穴のあいた素材では吐く息を十分に抑えることができません」とし、「今回の発表に伴い、首から口元を覆うのネックウォーマータイプのものや、バンダナを三角に降り、口元に巻いたものも入園許可の対象外となります」とウェブサイト上でコメントしている。
マスクをめぐるディズニー社の感染防止ガイドラインについては、7月9日にディズニー・リゾートのショッピングとレストランモール「ダウンタウン・ディズニー」を営業再開して以降、議論の的となっている。
またAttractions Magazineによると、ユニバーサル・オーランド・リゾートも22日、マスクに関するガイドラインを変更し、バルブ付きや穴の空いたもの、メッシュ素材のものを禁止したとしている。
地元紙のOrlando Sentinelは、パンデミック以降、フロリダ州だけでも約6,000人が新型コロナウイルスにより亡くなったと報じている。米国内で3番目に多い2150万もの人口を抱えているフロリダ州では、すでに43万2700人もの陽性者が出ているのだ。
今週末、フロリダ州保健局は、7月25日の時点でこれまでのニューヨーク州を抜き、約8,900人が感染、77人の死者が出たと発表した。
ロブ・デサンティスフロリダ州知事は他の政府関係者からの圧力が高まっているにもかかわらず、自身のパンデミックへの対応は依然として問題ないとしている。
なお、世界各地にあるディズニーランドのうち香港ディズニーランドは一度営業を再開したものの、また休業する事態となっている。香港内で新たに52人の感染者が出たことを受けてのものだった。