1995年に公開された映画『スター・ウォーズ:エピソード1 ファントム・メナス』は、シリーズの中では目立つ作品ではない。しかし、その中にも楽しめる要素が盛り込まれているのだ。cinemablend.comが伝えている。
この作品の登場したリアム・ニーソン演じるクワイ=ガン・ジンは、オビ=ワン・ケノービと協力し、ナブーでダース・モールと闘った。残念ながらクワイ=ガン・ジンは殺されてしまうこととなったが、もし別の結末があったとしたら、ストーリーはどのように変わっていたのだろうか。
映画ではわずか1作品にしか登場していないにも関わらず、強烈なインパクトを残したクワイ=ガン・ジンだが、アニメシリーズの「クローン・ウォーズ」には何度か登場している。ダース・モールとの決戦でも、もしオビ=ワン・ケノービが追いつくまで攻撃を交わすことができていたとしたら、もし攻撃を続けることができていたとしたら、彼は生き残ることが出来ていたかもしれない。
いずれにせよ、ダース・モールが二人のジェダイによって倒されるという最高の結末を迎えていただろう。本来のストーリー通りにナブーが通商連合の侵攻を免れた後は、クワイ=ガン・ジンも一緒にお祝いに参加していただろう。
さらに、アナキン・スカイウォーカーの師匠としても活躍していたに違いない。オビ=ワン・ケノービよりも優れた形で鍛えることができていたかもしれないのだ。本編では、ジェダイ評議会はアナキンの修行に関して、彼が年を取りすぎているという理由からジェダイ・オーダーに所属することに懸念を示していたが、クワイ=ガン・ジンの遺言によって修行できることになった経緯がある。クワイ=ガン・ジンが生きていたとしたら、アナキンへの修行は簡単に許可されなかった。
評議会が心変われば、クワイ=ガン・ジンがアナキンを指導することができただろうが、それよりもクワイ=ガン・ジンがジェダイ・オーダーを脱退し、アナキンを特別に指導する可能性が高い。しかしこのような方法を取ってしまえば、クワイ=ガン・ジンが公式にジェダイ・マスターになることも、アナキンがジェダイになることも認められなかったはずだ。
では、アナキンとオビ=ワン・ケノービは接近することなく終わっただろうか。おそらくクワイ=ガン・ジンがジェダイ・オーダーを脱退したとしても、オビ=ワン・ケノービとは何らかの方法で連絡を取り合い、どこかで会っていたに違いない。しかしアナキンとは、知り合い程度の関係にとどまっただろう。
本編ではその後、ダークサイドに落ちダース・ベイダーになってしまうアナキンだが、その原因の1つはジェダイ・オーダーによるさまざまなしがらみだった。クワイ=ガン・ジンがジェダイ・オーダーを離れていれば、それに縛られる必要もない。つまり、ダース・ベイダーになることもなかったのだ。
もちろん、これらは推測と希望でしかない。しかしこのような展開を想像してみるのも、『スター・ウォーズ』の楽しみ方だろう。