映画『ミッション:インポッシブル』シリーズなどで知られる人気俳優のトム・クルーズ。今年に入って、宇宙での映画撮影の企画が彼のもとで進行中と報じられているのだが、その映画はなんと約2億ドル(約211億円)の予算を獲得したようだ。
トム・クルーズは実業家イーロン・マスクが設立した「スペースX(SpaceX)」と、NASA(アメリカ航空宇宙局)と手を組み、映画を実際の宇宙で撮影するプロジェクトが進行中。「スペースX」はロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙輸送(商業軌道輸送サービス)を行っている企業だ。もしこのプロジェクトが実現したら、歴史上はじめて宇宙で撮影される映画となる。
そして先日、ダグ・リーマンが監督として契約したことも報じらた。ダグ・リーマン監督が脚本も務め、トムと一緒に宇宙へ行くと報じられている。二人は『オール・ユー・ニード・イズ・キル(原題: Edge of Tomorrow)』『バリー・シール/アメリカをはめた男(原題:American Made)』に続く3度目のタッグを本作で組む。
本作のプロットの詳細などはまだ明らかにされておらず、トムと一緒に宇宙に行く可能性のある共演者についても何も語られていないが、予算は2億ドルになるようだ。
Deadlineによると、トムはごくわずかな説得力で、この巨額な予算を確保できたという。トムはライマン監督とともに、なんとオンライン会議アプリのズーム(Zoom)を通して、ユニバーサルの重役たちに連絡をとったようだ。トムの人柄の力だけで、彼らを純粋に説得することに成功したと報じられている。宇宙での撮影が映画の歴史上初のため、この2億ドルが果たして安いのか高いのかピンとこないが、宇宙で撮影するとなると大幅にVFXの力を借りなくてよくなるのは確かだ。今後の報道にも、注目が集まる。